エイリアン3

「新たに映画を撮るくらいなら、大腸癌で死んだ方がマシだ」
「あんたがエイリアンよ!」

たくさんの名言が生まれた映画。


あらすじ
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これまで大活躍だったリプリーがついに頭を丸めます。


惑星LV-426のエイリアン殲滅作戦後、冷凍睡眠につく隊員たちを乗せて地球に帰還していたはずの植民地海兵隊の宇宙船スラコ号は、謎の事故を起こしていた。スラコ号から切り離された脱出艇はある惑星で回収されたが、共に生還したはずのヒックスやニュートが着陸の際に死亡、ビショップも機能を停止しており、リプリーは涙に暮れる。


脱出艇が漂着した先は、宇宙の流刑惑星フィオリーナ161(通称フューリー)だった。惑星には数十名の凶悪な男性囚人が、戒律(宗教的規律)の元で心静かに自活的な生活をおくり、放射性廃棄物を収める鉛のコンテナを作る作業に従事していた。


唯一の女性であるリプリーの出現に、惑星の秩序は一時危機をむかえるものの、囚人頭であるディロンが再び囚人達をまとめる。
そんな状況下で、エイリアンが再び活動を始め、繁殖をはじめた。スラコ号の事故の真相は、脱出ポッド内にエイリアンが侵入していたことに気づかないままリプリー達が冷凍睡眠に入ってしまい、その間にエイリアンによってポッドが故障したというものだった。

凶悪で強靭な事にかけては、人並みはずれたさしもの囚人たちも、武器なしには対抗できず、成す術も無いままエイリアンの餌食になっていく。リプリーは因縁に決着をつけるため、囚人達と団結してエイリアンを倒そうとする。
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エイリアン3はその特徴的な暗さが不人気だったそうだけど、作品全体に漂う暗さがとてもよかったと思う。1と2を踏襲するキャラクターの登場が個人的には嬉しかった。2のあの終わり方だと、3においてなんらかの形で出さざるを得ない形だったので、仕方なくそうなってしまった部分もあるでしょう。


設定は囚人船というところが一興。リプリーの勇敢な最後に誰もが唖然としたはず。これまであんなに粘ってきた彼女が”そんな最期を遂げるの!?”目の前の現実にショックと感動が入り混じった気持ち。


これまで人ばかりに寄生していたエイリアンが犬(完全版では牛らしい)に寄生しちゃってるところとかいいよね。ビショップが半死状態でリプリーと最後の会話しているところもなんか心にジーンときた。



粘り強い彼女の意思をあぁいった形で描いたのはある意味凄い。
私は3も結構好きです。


エイリアン3
デヴィット・フィンチャー