わたしのマトカ

女優・片桐はいりによる著書。


映画「かもめ食堂」の撮影で
彼女がフィンランド滞在中に
見て、聞いて、味わって、
体験したことをまとめた本。


映画「かもめ食堂」は未見だが、
この本を読んでいると
フィンランドの街角や
その人々の様子が
”こうであろう”
”あぁであろう”
という具合に頭の中で
ぐるぐると踊りはじめる。


この「ぐるぐる」と
踊りはじめる感じが
私の読書の原動力。


気がつけば一冊、
解説までまるっと
読み終わっていた。


フィンランドの風のような
爽快感溢れる読後感!
(行ったことないけどね)

例えるなら、
新緑萌える5月の風。
とにかくとても気持ちが良い。


そして未踏の地、フィンランド
彼女のフィルターを通して
より魅力的に見えた。


ちょっとしたファーム・ステイに
関する記述なんて
小冒険譚のように
ドキドキワクワク!!


だけども、なぜだか
訪れてみたいという
気持ちよりも、このまま
片桐はいりフィンランド」に
浸っていたいという気持ちが沸くのであった。


そういうことを想いながらも、
また一つ「今年はどこか旅行に行こう」と
決意を新たにさせてくれた。


2013年最初の本としては
とても良いスタートだった。


片桐はいり
わたしのマトカ
幻冬舎文庫

わたしのマトカ (幻冬舎文庫)