World War Z

やーーーーーーーーーっと読み終わった。
長かった・・・



『だいたい生きている死体を相手になんでヘルメットが要るんだよ?ヘルメットが必要なのは俺らじゃない、やつらのほうだろうが!』(本文p.151)



この台詞は「面白い」と思ったので、レビューに載せようと思い立ち、付箋をつけてた(笑)このセリフ「確かにそのとおりだよなぁw」と。若干キレ気味で言わせてあげるとすごいイイ感じ(笑



この本の全体的な流れは、世界ゾンビ大戦の話をインタビュー形式でまとめたというところ。ゾンビに対して正気をある程度まで保ち、そして強か且つキョウレツな個性で生き残ってきた人たちがここには書かれている。普通の人は出てこない。だってそもそも普通の人は、この大戦に生き残ってないから。



アメリカだけでなく、世界各国のゾンビ戦争に生き残った人々が出てくるから面白い。アーカンソーも出てきてたかな?オーストラリアはアデレードでてこなかったね、悲しい。w




なにより日本人の「オタク」描写がすさまじかったね。団地(マンション?)住まいの人がサーベル(日本刀?)持ってるのかしらとか、「オタク」だから情報をかき集めてどうこうって。。。ネトウヨが書きたかったのか?2ch掲示板も出てくるし、作者の頑張りが伺えるよう。彼の想像で書き足した部分もあるのかな?というカンジもしたけど。



全編にわたる感想というか、掻い摘むと、最後のほうは「読みきる」という目標で読んでいた。だけど、最初の「中華連邦・重慶」の項はゾクゾクしたね。ゾンビ感染者発見からのあの展開。中国ならではのゾクゾク感だよねwww東南アジアは意外にゾクゾクスポットだな。あのあたりは未知な恐怖(予測できない恐怖)があふれかえってるイメージだわ(個人的な主観)



東南アジアを題材にゾンビ大量発生⇒バッドエンドな映画無いかなー。[Dawn of the Dead]以上の、こう、胸が熱くなるぐらいとことん救われない映画が観たいw




話逸れました。





あ、でも、「この本でいいな」って思ったのはいろんなゾンビが居ること◎歩くだけじゃなく、「ひきずり」や車に閉じこもっているもの、海を歩くもの、氷付けになるもの・・・読んでいて面白かったな。ここから作者様のゾンビ愛が伝わってきた。





ゾンビが生物学的にどんな「イキモノ」なのか超気になって、そっちでもゾクゾクする(´ω`)水圧にもめげず、細胞の腐敗にもめげず、ひたすら生ける人肉を求める姿がとてつもなく怖いのと同時に、とても面白いと思うのでありました。まる。



World War Z/ワールド・ウォー・ゼット
著者:マックス・ブルックス(翻訳:浜野アキオ)
出版:文芸春秋


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