ガニメデの優しい巨人

「星を継ぐもの」と同様にこの作品のタイトル「ガニメデの優しい巨人」の意味を知ったとき鳥肌がたった。


J.P.ホーガン氏の作品は上記2作品しか読んでいない(上記2作品はシリーズ)が、いつも中盤から後半の流れがかなり面白い。手が止まらなくなる楽しさって言うの?江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ読んでたとき以来のカイカン。



生物学とか物理学とか理系科目の専門家(教授)とかが主人公なのがどストライク。そういうの目指している自分にとってスターそのもの。めっちゃあこがれる。語り口調も堅苦しくないし、読みやすい。「深海のYrr」みたいにクドクドしくないからサクサク読める◎Yrrはあれはあれで面白いんだけど、本当にくどい、そして長い=飽きる。それに比べて、このシリーズのメインである、ハントとダンチェッカーのキャラクターがイイ。頭いい人たちと話したい!!!勉強しなきゃ!!こういう本読むと、自分もこういう人たちと仕事したいなーとか妄想する笑



あらすじは一番最後に載せます。しかしながら、また一本やられたーって感じ。でも中盤「???」って思うとこもあるんだけどね。海洋生物だけ毒素持ってて〜とか、地球から運ばれた生物にとってガニメデの動物がもつ毒は無害だ〜とかさ・・・まぁでも、それに対して「???」と思っても他が「☆☆☆」だからあんまり気にせず読めたけど。しかし、「ガニメデの巨人」が「優しい」のか最初意味がわかんなかったけど、最後の最後で「なんだ!そういうことだったの!!!」っていう驚きが待ってた。最後まで読むのに1ヶ月ぐらいかかったけど、最後まで読めてよかった。(若干長くかかりすぎた)



ガニメアンとのはじめての接触。彼らの優しさ、知能の高さのバックグラウンドがわかったり、なんか微笑ましい。面白い。前作であやふやだったり未知だった部分がどんどん切り開かれていく感じ。でも、ガニメアンも全部を話したりはしない(頭いいから)から、それでもあやふやな部分が残ったりする。それが後半一気に解っていくから手が止められない=カイカンにつながる。読むの1ヶ月かかったけど、最後ほうの章、特にガニメアンが地球から去った後の話はほぼ1日で読んだ。




それでは、ガニメデの優しい巨人
あらすじで締めたいと思います。
***
月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。
すぐさま地球の研究所で 綿密な調査が行われた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の 所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。


ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、 五万年以上も前に死んでいたのだ。謎は謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの 疑問が生まれてくる。

やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船 の残骸が発見されたが・・・・・・。

ハードSFの新星ジェイムズ・P・ホーガンの話題の出世作

***

この作品の面白さって、ちょうど星新一氏の宇宙飛行士たちが未知の惑星に降り立つ話に似てる。その話では、宇宙飛行士たちが彼らとちょうど同じ姿形をした異星人が住んでいる惑星に降り立つ。降り立った惑星では盛大に宇宙飛行士たちを出迎えてくれた。当然そこにはコンパニオン的美女も沢山いて、宇宙飛行士たちはみんなオトコだから、彼らは出迎えた惑星の美女たちとイチャイチャしたくなってきた。そこで彼らは「地球の挨拶は口と口でコミュニケーションをとるのだ。これをキスという」なーんて、異星美女に接吻を求めるんだけど実は異星人の口だと思っていたものは肛門で・・・なんていうあの話にどことなく・・・似てないかな笑


そんな話を思い出したので書いてみただけ(笑)特に意味はナシ☆




やっぱ宇宙は良いよ、ロマンだよ。
海に感じる恐怖と同じものを抱くけど、星を見たり月を見たりするのは好きだし、こういった作品を読んで異星人がいると考えたり、SWの世界を思い描いたりする時間がこの上なくシアワセ。



フィーリング型人間の書くレビューの読みにくいこと!笑