アメリカン・ヒストリーX

友人のお気に入り動画。別に薦められたわけじゃないんだけど、どんなものか気になって鑑賞。その結果、悶絶した。良い映画過ぎて悶絶。



どうでもいい話ですが、twitterでこのブログ見てくださった人から「素晴らしいブログですね」と褒められて悦に浸ってます笑(゜u゜)ニヤニヤ ありがとうございます。私は褒めて伸びる子です。どんどんほm(ry



あらすじ(゜u゜)ニヤニヤ
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白人至上主義に傾倒するダニーの元に、兄デレクが三年ぶりに帰ってくる。デレクは三年前に黒人の車泥棒を殺した罪で入獄していたのだ。

兄の帰宅にダニーは喜びを隠せない。なぜなら、父親を黒人に殺害されたダニーは、兄のデレクを三年間崇拝し続ける日々の中で、兄以上に白人至上主義に身を染めていた。

しかし、三年ぶりに会うデレクは、以前とはまるで別人のように穏やかで公平な人間になっていた。彼は刑務所の中で何を見たのだろうか。


そして、現代アメリカにいまだ蔓延る差別意識。衝撃の結末を提示しながら、同時にアメリカの慢性的な問題を印象的に描いた作品。

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すみません、悶絶した映画なのは確かなんですけどエンドが覚えてない。致命的すぎる、、、ごめんなさい。でもすごい濃い、この映画。



二人の父親は黒人に殺されちゃうんだけど、それも含めいろいろあった結果として兄デレクと弟ダニーは白人至上主義に目覚めてしまう。その度合いはデレクの方が大きくて、彼の彼女もそういう人。ダニーはそんな兄を見ながら育つ。


ある夜デレクの車が黒人のギャングに盗まれようとする。それを発見してしまったダニーはデレクに報告。逆上したデレクは黒人を殺してしまう。その後、デレクは逮捕され刑務所に入るんだけど・・・そのあとは上記のあらすじどおり。






この映画の中で何が一番記憶に残っているかって、車を盗もうとした黒人ギャングをデレクが殺すところ。あんなに目を覆いたくなる殺しは初めてだったな、それなりに映画見てきてるけど。縁石を噛ませて、頭を足でこう・・・ね。思い出すだけでヒヤヒヤする。




そんな映画の詳細ばかり覚えて困ってますが、この映画はアメリカのタブーを描いた映画として公開された当時に話題に。でも監督イギリス人らしい・・・ふーん、という感じだけれども外国人だからこそ抉り出して書けたのかな。アメリカ人が作ると身内からの攻撃が・・・とかありそう(妄想)



ストーリの流れに飲み込まれて、惹きこまれていていつの間にか終わってる。白人に贔屓気味とのコメントもちらほら見えますが、個人的にはあまり気にならなかった。完全な中立で書くのって可能なの?無理でしょ、たぶん。むしろほんのちょっとでも、少しぐらい傾いていて観客や批評家から批判呼んだ方が映画として成功してんじゃない?人に考えさせるきっかけ与えてるんだから。こういう映画の場合は、そう思ったりするけどどうなんですかね。


『裸足の1500マイル』の内なるテーマの一つに「白人至上主義」があるんだけど、つくづくこの手の「主義」はタチが悪いよなぁ。他人と自分の間に優劣付けて安心を与えるのは昔からずっと続いてきている統治手法であるけれども、やっぱり時代がいくら進んでも人間の根本はかわりないってことですね☆



ダレクが刑務所で黒人と会っ次第に考えを変えていくって言うのは、もともとの「白人至上主義」にたいする意識がそこまで高くなかったからなのかもね。いかつい胸にナチの卍いれてても、ネオナチに傾倒したきっかけが、無学な父親に「授業で黒人教師に洗脳されるな」からの父親殺害by黒人っていうのは実際どうなのかな。実際そんな簡単にネオナチに傾倒するのかしら。それに、ダレク頭悪いわけじゃなかったよね(あやふやな記憶)、無学な父親の言うこと鵜呑みにするかしら。



とまぁ、書いている間にいろいろ思い出してきました。でもやっぱりラストシーンが思い出せないの。家族でいるところをダニーが来て・・みたいな感じだったような気がするんだけどね。



アメリカの現在も残る闇の部分を抉って描かれた作品。
荒削りな部分もあるけれども、充分美味。


アメリカン・ヒストリーX
原題: AMERICAN HISTORY X
公開:1998
監督:トニー・ケイ