TIME タイム

ガタカ」程のインパクトはなかったけど…



あらすじ
***
現代にどこか似た近未来。
科学技術の進化により老化は完全に無くなり、
全ての人間の成長は25歳でストップする社会となった。

この社会の大きな特徴は、
唯一の通貨が“時間”であるということ。
25歳になった瞬間から、
左腕に埋め込まれたボディ・クロックが
余命時間を刻み始める。

限られた一部の“富裕ゾーン”の
住人が永遠の命を享受する一方で、
圧倒的多数の“スラムゾーン”の人々は余命23時間。

生き続けるためには、
日々の重労働によって時間を稼ぐか、
他人からもらう、または奪うしかない。
日々が熾烈なサバイバルだった。

2つの世界には、“タイムゾーン”という境界線があり、
互いの世界の行き来は禁じられていた。
ある日、スラムゾーンに住む青年ウィルは、
富裕ゾーンからやって来た、
人生に絶望した男ハミルトンから116年という時間を譲り受ける。

その直後、ウィルの目の前で、
母親のレイチェルがわずか1秒という時間のために息絶えてしまう。

残酷な運命に怒りを覚えたウィルは、
この世界の謎に挑むことを決意し、
タイムゾーンを超えて富裕ゾーンへ向かう。
そこで出会ったのは、
変化のない日常生活に辟易していた
大富豪の娘シルビア。

そして、時間を監視する
時間監視局員のレオンが、
ハミルトン殺害の容疑でウィルを追う。

レオンに追い詰められたウィルは、
近くにいたシルビアを人質にとって逃走。
ウィルの一方的な行動で始まった逃走劇だったが、
絶体絶命の危機を潜り抜ける中で、
シルビアはウィルの本当の目的に気づき始める。

一体誰が何のために
このようなシステムを作ったのか?
2人の間には、いつしか共感を超えた恋心が芽生え、
執拗な追跡をかわしながらの逃避行が続く。

時間に支配された世界の果てで待ち受ける衝撃の結末とは……?

http://movie.walkerplus.com/mv49319/
***

何故”時間”なのか
何故”25歳”なのか
なんでか、ここにひっかかちゃって…汗


ガタカ」の監督作品ということで
wktkして見たんだけど
まぁ…なんというか。


支配し、支配されの構図は
この監督の得意とする分野なのでしょうか。
世界観は凄く良かったのだけど、
主人公の行動に移る動機づけが薄い気がしてしまった。


彼らが行動に移すための素材は
抜け目がないんだけれど
あと一歩踏み込めてない感は
なんなのだろう…


すべての登場人物に
「これしかなかったの!」という
選択肢を選ばせるのは難しいことはわかってる。
わかってるんだけど、
今一歩映画に踏み込めなかったのは
「時間が切れる」ことへの緊迫感を
自分事として捉えることが
できなかったのが最大の原因かも…


でも、背景・装飾等々の
ディティールが凄く凝ってて
見ていて楽しかった。
ただ一点言わせてもらえれば、
車のデザインがダサい。


…苦言ばかりだな


しかし時間監視局って名前がが
また胡散臭くてイイよね。
どんな仕事しているのかわかんないし
凄くお役所っぽいのに
現場の人(レオン)は張り切ってるし。
もっと役人行儀で仕事したら
ディストピアチックで良いよ。


退屈ではないけど、
ワクワクドキドキするタイプの映画でもない。



TIME タイム
In Time
2012
アンドリュー・ニコル