パシフィックリム

いけぇジプシー!やっちまえぇ!!



あらすじ
***
2013年8月11日午前7時。
太平洋の深海から突如現れた
謎の巨大生命体によって、
まずサンフランシスコ湾が襲撃された。

打つ手のないまま3つの都市がわずか6日間で壊滅、
人類は絶滅の危機に晒される。

人類に残された道は“絶滅”するか“戦う”かのふたつしかない。
そんな中、環太平洋沿岸(パシフィック・リム)諸国は、
PPDC(パン・パシフィック・ディフェンス・コープ)を設立、
専門家たちの英知を結集して人型巨大兵器“イェーガー”を開発する。

だが、人類をあざ笑うかのように、
巨大生命体は次々と海底から姿を現し、
破壊を繰り返す。

巨大生命体の侵攻を食い止めるため、
そして人類存続のため、
モリ・マコ(菊地凛子)ら選ばれたパイロットたちは
“イェーガー”に乗り込んでいくのだった……。

http://movie.walkerplus.com/mv50203/
***

非常によくできた作品でした。
見ててゾクゾク鳥肌が立って、
気がつけば映画で暴れまくるイエーガーや怪獣に
心惹かれてました。


なんてったって一番かっこよかったのは
香港付近の海上でのバトル!!

総てのイエーガーが沈黙するなかでの
ジプシーの登場!!

そしてジプシーが翼竜のような怪獣オオタチ
大気圏まで連れて行かれて危機一髪…!!!
というところでのチェーンソード起動からの
翼を切り裂くあのシーン…!!!
あれほど心躍るバトル、ありますか?!


シナリオも演出もベタベタなんだけど、
見ていてすごく気持ちがいい。


一つ一つの挙動を魅せるように、
イエーガーの起動も
操縦者の動きやマシン細部の動きも
考えられていたように思います。


一部の方からはやっぱり批判もあるようですが
日本が作らなくなってしまった
この手の作品を丁寧に作りこんで
世に送り出した監督の愛と実行力は
凄まじいものがあるかと。
そもそも脚本作ったT.ビーチャムに感謝…


余計な常識は省いているから
多少ナンセンスなところもあるけど
すべて受け入れられるぐらい…というか
そんなちっちゃいことどうでもいいぐらい
完成度の高い作品になってる。


オープニングタイトルから
エンディングまで
好きなようになってんなぁ(笑)と
思わざるを得ない演出が
好感持てました。

本編後、最後のフィギュアは
ただ映してるだけなのにとか
何故だかドキドキワクワク…


イエーガーやその乗組員の設定も
細かなところまで考え抜かれて
いるのが見ていてわかる…!


途中の怪獣でのバトルとか
中に人が入ってるように思っちゃって
CGなのわかっているのに凝視して
それがCGか着ぐるみか見極めようとしてた…(単なるバカ


イエーガーそれぞれに個性があって
すんごくカッコいいんです…
何がかっこいいって?



全部





一番心にズキューンだったのはチェルノ・アルファ
ジプシーやストライカーに比べて
すんごい不格好なんだけど
あの重厚感とアトミックで動く
構造の頭部デザインが
たまらないです。
カエルみたいな
つぶらな目をしてるの…


ロシアでアトミックでチェルノとか
ダークツーリズムへの誘い(イザナイ)でしょうか…


ジプシーデンジャーとか
ストライカエウレカとか
チェルノアルファとか
クリムゾンタイフーンとか
ネーミングセンスがまるで中二病患者なんですけど
それもなんでかイエーガーそのものみると
全部許せちゃうってすごい不思議!!!


エヴァ初号機的な第1世代のチェルノは
操縦者のメットや装備もちょっと古いなと思わせる
デザインでよかった。
あのメットはかっこいいよ…ズルイ。


そして、物語後半の舞台となった
シャッタードームの作りも凄くかっこよくて
もう涎がダラダラでました。
漢字があんなにカッコいいと思ったのはエヴァ以来。

やっぱりロシアのチェルノアルファ登場シーンが
一番ドキドキした。超かっこいいなんんですかあれ


いやしかし海の中でバトルって
こんなに燃えるんですね!
血中のアドレナリンが爆発しました。
でも全体的にバックが暗い中で戦っていることが多くて、
お日様の下でもバトッて欲しかったなぁ…


ロボ映画の美味しいとこ、全部いただきます!って感じ。
アニメやロボットに詳しくなくても、
シナリオやストーリーが王道を貫いてできあがった作品なので
きっとだれでも楽しめると思う。


こんな感想しか書けてないですけど
とにかくこれはイチオシです。


ちなみに2D字幕、
3D吹き替えを観ましたが
どちらもオススメ。

菊池凛子のカタコト日本語が
気にならなければ
字幕でもいいかもしれないね



ちなみにこの記事冒頭の台詞は、
ストライカーに乗るハンセン息子の言葉。
海上戦中、沈黙した自機が戦えなくなって
どうしようってところでジプシーが登場。
そのとき、ハンセン息子が
憎らしく感じていたローリーとマコのペアを
応援するかのごとくジプシーに向かって叫ぶわけ。
超胸熱なシーン…感動しました。




コメント部分で皆がロボットアニメについて熱く討論してるのが面白い。


パシフィックリム
Pacific Rim
2013
ギレルモ・デル・トロ