欲望のバージニア

パンフにエッセイを寄せている椎名誠は、ただ単にウィスキーの話がしたかっただけ?


あらすじ
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禁酒法時代のアメリカでは、密造酒の製造・販売が横行し、それがギャングがのさばる一因にもなっていた。

とりわけバージニア州のフランクリンは世界で最も密造酒の製造が盛んな地域であった。1931年、このフランクリンで長男ハワード、次男フォレスト、三男ジャックのボンデュラント3兄弟は名をあげていた。

ハワードも一目置くフォレストは男気に溢れ、手堅く確実な仕事をする。
しかしジャックはギャングと組んで手を広げたいと野心を燃やしていた。

しかし、フォレストがマギーに、ジャックが牧師の娘バーサに恋をしたことから、兄弟に転機が訪れる。


そんな折、新しく着任してきた取締官レイクスが高額な賄賂を要求してくる。


他の者たちが次々とこの要求に屈する中、フォレストはこれを拒否。

そのために陰湿な脅迫が兄弟を襲い、さらに彼らの最愛の者たちまで巻き込むことになる……。

***

堅実な演技をする俳優でしっかり固めた映画という印象。
猛烈なパンチがあるわけではないが、着実なジャブを決められてる感じ。
(格闘技無知なのにこの表現使うことをお許しください)


ガイ・ピアーズ演じるレイクスがまたねちっこい役なんだけど、この映画はもはや彼を観る為にある映画なのかしらと思うぐらいです。


優等生な映画というのを以前、書いた気がするのだがこの映画もそのジャンルかな。若干のハッピーエンド、山あり谷ありのシナリオだったり。ベタなんだけど演技でバックアップ☆的な。


based on true storyだそうで、こんな輩がマジでいたのかと思うと戦慄します。


個人的に興味がわいたのは、ミア・ワシオコウスカが演じたバーサ。彼女ら親族のは言っていたダンカー派。ネットで調べてもきちんとした資料がでてこなくて。どこかアーミッシュっぽかったけど、それとはまた別物なのかな。

ゲイリー・オールドマンの渋さ際立ち、ガイ・ピアーズの変人ぶり輝く。

椎名さんもおっしゃってますが、どこか牧歌的で人間臭いやりとりが薫り高きウィスキーのようなかなぁとも。


出ている俳優は、今有望株ばかり。
特に2014年のMAD MAX演じるトム・ハーディ
今後の活躍が楽しみです。


欲望のバージニア
LAWLESS
2013
ジョン・ヒルコート