キャリー

友人と観たいと選んだ映画が'70年代で私歓喜

あらすじ
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メイン州チェンバレンのハイスクールに通うキャリーは、冴えない容姿とおどおどした物腰で、学校中の笑い者にされていた。


ある日、体育授業がおえ、シャワーを浴びていたキャリーは、17にして初潮を迎えた。はやしたてるクラスメート達。教師により騒ぎはおさまったものの、事件は学校中に知れ渡った。キャリーは母1人子1人の家庭で育っており、母は狂信的な正統キリスト教信者で、性を罪悪視し、肉体の成長はよこしまな邪念の現われだという人間。


さらにキャリーの超能力のため、2人の仲は悪かった。一方、シャワー事件により、キャリーをいじめた張本人クリスらのグループは、近づく春の舞踏会の出場を停止させられた。そんな中、キャリーの近くに住むスーだけは、今までの態度に反省していた。

そして、教師の説得もあってエスコート役のないキャリーのために、スーのボーイフレンドのトミーの提供を申し出る。トミーは女子学生注目の的なのだ。図書館で彼の申し出を受けるキャリー。この事は、クリスらのキャリーへの憎しみを一層つのらせた。

彼女らは、夜、豚を撲殺し大量の血を集めた。いよいよ会の当日がやってきた。クラスメートの好奇の視線をあびながらも、トミーが優しくリードしてくれ、幸せのキャリー。彼女らはベストカップルにも選ばれる。興奮のうちに女王の座についたキャリー。

瞳には喜びの涙が。そのとき、突然真っ赤な豚の血がキャリーの頭上にふってきた。

爆笑の会場。血に染ったキャリー。やがて彼女の身体は硬直し、会場のドアはうなりを上げて閉まり、電気はショートし……。

キャリーの鬼気迫る姿。そして−−。
http://movie.walkerplus.com/mv2169/
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あらすじ読むだけでも凄まじい展開なんですけど、これが凄く面白い。大体において、昔のホラーやスプラッターと言うのは、スクールカースト内のクインビーとその取り巻きや彼氏らが被害にあうストーリーが多い。いわゆるリア充が非リア(でも超能力使えたり、人知を超えてる。もしくは超人的な生き物)にやっつけられちゃう話が多い。このキャリーも例によらず、同じようにリア充がどんどん懲らしめられていく。


超人的な超能力を抜きにしても、屈折した親子関係、正常でない友人関係など”常識外”の彼女の暮らしにどんどん引き込まれていく。敬虔な、そして狂信的な母親設定、懺悔の部屋、母の死様など結構「これはw」と思える部分が沢山あるの。そういう部分も凄く楽しい。

一緒に観ていた友人とは、プロムなど絶対行きたくないイベントだよね〜とケラケラ笑ってました。本当に日本にプロム文化がなくてよかった!!!!素晴らしい!!!なんだあのリア充のイベント・・・行きたい。



さて、この映画はジョン・トラボルタが脇役出演(かっこいい)していたり、監督のブライアン・デ・パルマタランティーノに影響を与えた監督の一人だったりと、本編以外でも知っていると楽しい要素もあります。ちなみに、「ミッション・トゥ・マーズ」はこの監督の作品なんだけれど、やっぱり世間から酷評でした。やっぱり。


その他のデ・パルマ作品は「ミッションインポッシブル」「殺しのドレス」「ファム・ファタール」など。最近はあまり好評価の作品を排出できていないため、目立っていませんが過去の作品を中心に今後も観ていきたい監督です。



キャリー
Carrie
1976
ブライアン・デ・パルマ