アンブレイカブル

「なんだよブルース、マクレーン以外もちゃんとできるじゃん!」って褒めてあげたくなる映画第2弾。

あらすじ
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悲惨な列車衝突事故が起こった。乗員・乗客132人のうち、たった一人生き残ったのは、スタジアムの警備員を生業とする妻子持ちの男、デイヴィッド・ダン。

フィラデルフィア病院の緊急救命室で目覚めたデイヴィッドは、なぜ自分だけ助かったのか、その答えが分からぬまま不安な日々を送る。そんな彼に、不審なメッセージが届く。その送り主である漫画コレクター・ギャラリーのオーナー、イライジャ・プライスを訪ねると、彼はデイヴィッドが何者なのかを語り始めた。


イライジャは骨形成不全症という難病であり、幾度もの入院経験の中で漫画の世界にのめり込み、そのストーリーから、この世は陰と陽のような対極の存在によって成り立っており、自分のような脆い肉体の対極には、必ず不滅の肉体の人間が存在するはずだとの確信に至ったという。そしてその弱き者を助けるために遣わされた救世主こそが、デイヴィッドだというのだ。


デイヴィッドはイライジャを空想癖のある変人と決めつけるものの、思い当ることは多々あり、自分の存在に対する疑惑が膨らんでいった。息子のジョセフは子供特有の第六感で父親の異変に気づき、ヒーローは死なないとの思いから父を銃で撃とうとまでする。


そしてついにデイヴィッドは、ヒーローの使命に目覚め、暴漢に襲われているある家族を救出する。そのことで爽快な気持ちになったデイヴィッドはイライジャを訪ねるが、なんとイライジャは、不死身のヒーローを探すために次々とテロを起こし、多くの人間を死なせていたことが判明。

デイヴィッドは衝撃を受けるのだった。

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ちなみに第1段は「シックス・センス」。こちらの映画も同監督が撮っている作品。


シックスセンスでは母と子の繋がりが背景に漂う映画でしたが、こちらは父と子の繋がりが背景に漂う映画。あまり表だって出てこないけど、主人公であるデヴィットが男であり父でありという設定は結構骨となる部分。



シックスセンスではお化け要素でしたが、こちらではアメコミ要素が詰め込まれていてなかなか面白かった。最後の最後、あの衝撃の事実にはデヴィットと同じようなリアクションをとってた。


作品自体は暗くて静かで割と地味だけど、それはこの映画に限ってはネガティブな要素ではなくて作品を盛り上げる大切な要素になっているから凄いなぁと感心してしまう。この監督の味なんだろう。好きです、シャマラン監督。


心の中の裏と表、陰と陽ではないけれどそうした題材が好きなのかな。そうした共通点があるんではないかと思ってしまう。



生きるための意義を探すために悪を犯すという衝撃のサミュエル発言のためにこの映画がある感じ。




アンブレイカブル
Unbreakable
2000
ナイト・シャマラン