アルゴ

ベン・アフレックの雰囲気変わった?


あらすじ
***
1979年11月4日、テヘランイラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートとして名をはせるCIAエージェントのトニー・メンデス(ベン・アフレック)は、6名が過激派たちに発見され、殺害されるのも時間の問題だと判断。彼らを混乱するテヘランから救出する作戦を立案する。しかし、それは前代未聞で大胆不敵、そして無数の危険が伴うものだった……。

***
また見ちゃった'70年代!!!観ている間も涎が止まらないよぉ〜


実話をこんな素晴らしい映画に仕立て上げたベン・アフレックの仕事ぶりを賞賛したい。こんな立派な人だったのね。今まで見くびっていました。


映画の冒頭から米国の外交戦略に明るくない私でも理解できるアニメーションでこの映画の下地を語り、その後すーんと本編へ。ワーナーbroのロゴも、70年代のものを使用しているそうです。そんなところまで拘るのね。


ベンアフレックのインタビューでは「エンターテイメント性あるかなぁ」と不安がっているコメントも見受けられましたが、十分あると思う。というかその辺の映画のどれよりも楽しい。ましては007の活躍ってこうあるべきよね・・・とかいらんこと考えていました。(当初007に抱いていたイメージはこんなだったから。)最後の方とか、子どもが冒険活劇アニメ観ているようなドキドキ感に包まれていました。ソワソワドキドキワクワクしてた!!離陸万歳!!!やふー!!!


映画だから楽しいのだけど、これ実話だということにびっくりする。プロの仕事は違うなっていうことと、謙虚な人間のもつ自信の強さをベンアフレックの演技からひしと感じました。やはり演じる人間は重要だよね。

しかしまぁ「猿の惑星」すごいな。


フィルムの感じも70〜80初期のものを感じさせる写りで、私としてはテンション最高潮でした。エンドロールで実際の写真との比較が流れるんだけど、凄い精巧なんだよね。当時の彼らの現実を一緒の空間で体験しているような感覚になる。これぞ、映画だなぁって。

こんな作品、日本で作れる?

大した感想かけてないですけど、アカデミー受賞もうなずける作品でした。内容的に、愛国心高そうな人たちが好きそうな内容なので、受賞できたの?かな?みたいなこと、いろいろ裏で言われてますけれども。だからこそ、ミシェル夫人が授賞式出ちゃだめだったんだよなーイラン大激怒してんじゃん。http://www.newsweekjapan.jp/stories/movie/2013/02/post-2856.php

映画は国境を超えるけど、政治は切り離せないの多すぎ。いろんなところに入り込んでくるよなぁ。


観たあとの余韻にひとしきり浸った後は、シュレッダーkidsたちの仕事ぶりに感心し、「光の王」読まなきゃ!と意気込むのでした。

アルゴ
ARGO
2012
ベン・アフレック