人生の特等席

監督はイーストウッド作品常連のロバート・ロレンツ



あらすじ
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クリント・イーストウッドが「グラン・トリノ」以来4年ぶりに主演を務める感動ドラマ。キャリア最後のスカウトの旅へと出たメジャーリーグの老スカウトマンとそのサポートに押しかけた一人娘が、旅を続ける中で少しずつ互いのわだかまりと向き合い、親子の絆を再確認していく姿をしみじみとした筆致で描き出す。共演はエイミー・アダムスジャスティン・ティンバーレイクジョン・グッドマン。監督は長年イーストウッド作品に製作や助監督として携わり、本作で記念すべき長編監督デビューを飾ったロバート・ロレンツ
 数々の名選手を発掘してきたメジャーリーグの伝説的スカウトマン、ガス・ロベル。しかし近年はパソコンを使ったデータ分析が主流で、ガスのような昔気質のスカウトマンはすっかり時代遅れに。視力も衰え、残り3ヵ月となった球団との契約も延長は望み薄。そんな中、ドラフトの目玉選手のスカウティングに向かったガスのもとに、弁護士としてキャリアの大事な時期を迎えていた一人娘のミッキーがやって来る。すっかり疎遠になっていた2人は、久々の再会も互いに素直になれずにギクシャクしたまま。そんな2人の前に、かつてガスに見出され、引退した現在では新米スカウトマンとして再出発を図るジョニーが姿を現わすが…。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=343639
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ヒューマン系のドラマ。イーストウッドが眉間しわ寄せている初老役で出演。ダーティハリーからの印象から一変・・・せず、相変わらず世間との隔たりを感じる人間を演じている。


一人娘のミッキーの気持ちが凄く理解できて、最後の方は泣いていました。他の誰よりも、実の親から認められる経験って本当に大切。



子どもは親の思う以上に、彼らの背中を観て育つし、尊敬している。そんな人たちに認められたいと思うのは割と必然だと思うのだけどどうなのだろう。ミッキーの”父から認められたい”という気持ちと、”自分のせいで見はなされた”という罪の意識が解けたときにストーリーが一変してゴロゴロとハッピーな方へ進んでいくそのくだりが違和感なく、ぐぐぐっと惹きつけられる。



野球の裏側ってこうなってるのね〜と思いつつ、楽しめました。ミッキーの彼氏になるジョニーの屈託ない感じがいいね。なんでも受け止められる大きな人間って彼のような人のことを言うのかなぁ。


原題の「Trouble with the Curve」は、シナリオそのもの。
ぜひ映画を楽しんで。

人生の特等席
Trouble with the Curve
2012
ロバート・ロレンツ