50/50

思わず泣いちゃう映画でした。


あらすじ
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シアトルの公営ラジオ局で番組制作の仕事をしているアダムは、現在27歳。

彼自身は几帳面な性格だが、ガールフレンドで画家のレイチェルは整理ができないし、同僚で友人のカイルは女好きのお気楽人間と、周りは彼とは正反対。

しかしそんな生活がアダムには心地よかった。



そんなアダムに思いもよらぬことが。検査によればガン。
ネットで調べると、5年後に生きている確率は「50/50(フィフティ・フィフティ)」! 


その日からアダムの生活は一変する。

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主人公を始め、彼の周りの人間たちはそれぞれに彼の状況を受け入れていく。FBにも書いたんだけど「男の友情は母親の愛と同じぐらい偉大で、彼女の愛は予想以上に薄情」だということ。笑


映画「(500)日のサマー」でおなじみのレヴィットの出演作。今回もまた「普通の人」を演じています。そんな非特別の彼が、周りの人間にとって「特別」な存在になっていく流れはゆるやかで、毎日の繰り返しなんだけど、ちょっとずつ変化が起こっていく。


セラピストの彼女との出会いも、また「ちょっとした変化」になる。あぁいう出会いから二人が堕ちていく様子はすごく気持ちいいな〜って。あこがれているからかな。


レヴィットだからこそ演じられる「普通の人」。普通というより、無感情というか、いわるゆ「草食系男子」というやつか。なんだか彼の役は、いつも目が座ってんだよね。笑




それと、元競争犬なのに他の犬に弱気なグレイハウンドが、アダムそのものを映しているよう。途中に映し出される、アダムを見つめる彼(スタンリー)のまっすぐな眼差しが心痛い。




コメディ作品と思って借りてきたら、しっかりヒューマンドラマ。笑って泣かせてくれる作品です。途中「ゲイ映画?」と思わせるほどの、アダムとカイルの友情もまた素晴らしい。




男の友情はやっぱり母の愛以上に偉大だ。
ちなみに、この映画でそれと同じぐらい比重が大きいのはカイルの下心。笑





フィフティ・フィフティ
50/50
2011
ジョナサン・レヴィン



ひとりごと:
監督の次作は「ウォーム・ボディーズ」。
ゾンビ・コメディ。トレーラー見る限りは結構面白そう笑