50/50
思わず泣いちゃう映画でした。
あらすじ
***
シアトルの公営ラジオ局で番組制作の仕事をしているアダムは、現在27歳。
彼自身は几帳面な性格だが、ガールフレンドで画家のレイチェルは整理ができないし、同僚で友人のカイルは女好きのお気楽人間と、周りは彼とは正反対。
しかしそんな生活がアダムには心地よかった。
そんなアダムに思いもよらぬことが。検査によればガン。
ネットで調べると、5年後に生きている確率は「50/50(フィフティ・フィフティ)」!
その日からアダムの生活は一変する。
***
主人公を始め、彼の周りの人間たちはそれぞれに彼の状況を受け入れていく。FBにも書いたんだけど「男の友情は母親の愛と同じぐらい偉大で、彼女の愛は予想以上に薄情」だということ。笑
映画「(500)日のサマー」でおなじみのレヴィットの出演作。今回もまた「普通の人」を演じています。そんな非特別の彼が、周りの人間にとって「特別」な存在になっていく流れはゆるやかで、毎日の繰り返しなんだけど、ちょっとずつ変化が起こっていく。
セラピストの彼女との出会いも、また「ちょっとした変化」になる。あぁいう出会いから二人が堕ちていく様子はすごく気持ちいいな〜って。あこがれているからかな。
レヴィットだからこそ演じられる「普通の人」。普通というより、無感情というか、いわるゆ「草食系男子」というやつか。なんだか彼の役は、いつも目が座ってんだよね。笑
それと、元競争犬なのに他の犬に弱気なグレイハウンドが、アダムそのものを映しているよう。途中に映し出される、アダムを見つめる彼(スタンリー)のまっすぐな眼差しが心痛い。
コメディ作品と思って借りてきたら、しっかりヒューマンドラマ。笑って泣かせてくれる作品です。途中「ゲイ映画?」と思わせるほどの、アダムとカイルの友情もまた素晴らしい。
男の友情はやっぱり母の愛以上に偉大だ。
ちなみに、この映画でそれと同じぐらい比重が大きいのはカイルの下心。笑
フィフティ・フィフティ
50/50
2011
ジョナサン・レヴィン
ひとりごと:
監督の次作は「ウォーム・ボディーズ」。
ゾンビ・コメディ。トレーラー見る限りは結構面白そう笑