ジャンゴ 繋がれざる者

タランティーノの新作。久しぶりに公開日に観に行きました。



あらすじ
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1958年、黒人奴隷のジャンゴは、テキサスの荒野で賞金稼ぎのドイツ人・キング・シュルツ医師と出会う。

ジャンゴはシュルツの手伝いとして、以前働いていた牧場の監督官をしていたブリトル三兄弟を見つけ出し、殺す。

その腕を見込んだシュルツは、彼を相棒にすることに。

やがてシュルツに心を許したジャンゴは、自分にはブルームヒルダという妻がいたが、奴隷同士の結婚は許されず、引き裂かれてしまった哀しい過去を話すのだった…。

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シュルツの役どころ。はじめ変わった役だなぁと思うのだけど、最後には「なんて全うな人間だったんだ!」という感動にかわる。


役のすべてが適役で申し分ない。というかこの人以外に演じられるのかという疑問すら沸く。容赦ない血の描写は清々しくて、これでもかというこってりな設定に酔う。


クリストフ・ヴァルツの怪役が目を引きますが、それ以上に光るディカプリオ。最高!にやにやが止まらない。「フランスかぶれ、だけどフランス語しゃべれない」ありがちwww楽しすぎるwwwそういう奴、ありふれてる。だからこそ、シュルツによる「ダルタニアン」講座のシーンが光る。ピカピカ。


サミュエル・L・ジャクソンも、タラティーノ映画にはよく出てますがこの役は出だしで笑った。似合いすぎ!!!!彼の役は、観客の気持ちをジャンゴのドキドキ感に持っていくための役どころだと心から思う。ヒルディへ目を光らせたり、キャンディへの助言をしたり「こいつは危険」と思わせる。すごい。楽しい。



実はまだパンフレットきちんと読んでいないんだけど、読みごたえあるよ。読んでてすごく楽しい。いつぞやのLOOPERみたいなパンフはクソだけど、こういうパンフ。観客が求めているのは!笑 LOOPERのパンフは翻訳がクソだったけど、最近の日本映画の俳優ポートレートパンフもどうにかならないかな。脳男のパンフも写真もりだくさんだったとか。そういうのとは別にパンフ作って欲しい。800円も出して俳優のポートレートなんか欲しくない。



もうね、いろいろ面白くって終始笑ってました。笑うところなんか、本当はないかもしれないんだけど、暴力描写も容赦ないし、ラブもしっかり書くし、ある意味いろんなことがベタベタなんだけど、そこがおもしろい部分なんだよね。気取ったりオシャレに書こうとしないで、ベタベタなの。笑


ジャンゴ 繋がれざる者
DJANGO UNCHAINED
2013
クエンティン・タランティーノ