ゼロ・ダーク・サーティ

ハート・ロッカー」を作ったキャサリン・ビグロー監督の最新作。



あらすじ
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2003年、パキスタンにあるCIAに情報分析官マヤが派遣されてくる。


捕虜の拷問に最初は目を背けるマヤだが、次第にそんな状況に慣れていく。
やがてビンラディンの連絡員と思われる男、アブ・アフメドの情報を掴むマヤだが、なかなかその尻尾をつかめない。

そんな中、CIA局員を狙った自爆テロが発生。同僚の死を受け、マヤの心の中の何かが大きく変わる。


そしてマヤはアブ・アフメドを発見、はたしてビンラディンの居所は…?

***


CIAの情報分析官マヤ。彼女の存在について、ビグロ―監督は「『ハート・ロッカ―』では男性の目からテロ戦争を描いたので、今回は女性の立場から描こうと決めました。それがヒロインのマヤです。」とインタビューで語っている。


女性の視点から語られたテロリズムとは・・・。そんなことを考えつつ見ると、また違う感想を得られるのかもしれない。


「ドキュメンタリーではなく劇映画」と監督は言うけれども、ドキュメンタリーに限りなく近い劇映画。3時間という長い映画ではありますが、マヤの心の変化を追うためにはその時間が必要だったのだと。


この映画の徹底したリアリズムはさることながら、暗視スコープとかステルス仕様のブラックホークもまた見もの。笑




ふふ、映画全般のこと全く書いてないね。逃げてます。
2012年アカデミー賞の音響編集賞は、映画冒頭の911音声使用などが評価されているようです。一部無断使用だということでのバッシングもあるようですが。この映画を観賞するに当たり、本当に作品を理解しようとするのであれば史実や事実関係を少し知っておく必要があるかもしれません。


他の大体の映画と同様に、一つの作品として楽しむ分には申し分ないですが。見た後に、もやもやが残るかも。タイトルの「ゼロ・ダーク・サーティ」は、劇中の作戦決行時間「午前0:30」のこと。


最後まで逃げました。
厳しく禁止されている拷問シーンを描いたり、尋問の心理作戦。実際にあったであろう世界が目の前で映し出されるリアリティ。同じ世界で起こっていることなのだろうかという月並みな感想。そう、感想が月並みだから何も書きたくなくて、特別なことを述べる必要もないのに特別な感想を考えている。


戦争だなんてくそくらえ



ゼロ・ダーク・サーティ
Zero Dark Thirty
2012
キャサリン・ビグロー