the Pacific part1-5

the comments of story one to five.



実話を基に太平洋戦争における米海兵隊員達と日本軍の死闘を描くテレビドラマシリーズ。



オープニングから期待が高まる作りで
ストーリー見る前からしきりに感動してます。


高校の世界史で太平洋戦線が出たときに、
先生からトリビア的話をいくつか聞いていて
その中でも”ガダルカナルの戦い”はすごく印象に残っています。


その時は宇都宮師団が激戦地・ガダルカナルに派兵されたという話もしてました。
ガダルカナルという単語を聞くと、すっごく気になってしまう。
私の祖父母や血筋の中で、もしかしたらその場で戦って死んだ人も居るかもしれない。地元である栃木から、あの地で戦った人たちが居る・・・と思うと、どうしても気になってしまって。

でも、私の聞き間違いか、記憶違いだったのか、宇都宮師団がガダルカナルに派兵された記録はなかったことがわかりました。これはつい最近。


それがわかっても、ガダルカナルという単語に対する私の反応度は他と違う・・・と思う。あくまでも自称です。



それで今回、the Pacificの1話2話。ガダルカナルの話。
Band of Brothersがノルマンディあたりの話だったけど
今回は全話が太平洋戦線。
主人公たちの敵が日本人。正直フクザツ。
1942年なんて生まれる40年前の話なんだけど、本当に!?と疑いたくなるような現実があったのだ・・・と、シリーズを観始めたときに思った。



何気なく見ちゃうんだけど、日本軍の在り様とかちゃんとやってくれてるなぁと。。専門家じゃないし、私だって伝聞でしか知らないけど日本人が見てても違和感感じない日本軍の兵士たち。主人公側の視点と、敵側日本兵の心持と、時々フクザツな気持ちに・・・



だけどやっぱり細かく丁寧に作ってて感動した。
終戦記念日によくやるハートウォーミング的戦争物語をつくる日本のテレビ局もこれくらいやって欲しい(予算的に無理か?)
まぁ・・・ハートウォーミングストーリーのほうが国民受けはするだろうが。




そして激戦地ガダルカナルが一番酷いと思っていたのに、
その後のパヴヴやペリリューなど自然環境の壮絶さに絶句するのでした。




見ていていくつか心に
残っているシーンがあるのでつらつら書きます。


ユージーンパパの子想いなところ。
肉体的より精神的に壊れてしまう。お前の目の輝き、愛、精気が消えてしまうのが怖い、と目を見て伝えるパパ。リッキー'sダディのリッキーに対する愛との比較が、こういうところでできるんだなぁとか。勉強になる。


そして、このシーンが後々に日本兵を絞殺する
ギブソンの心の動きへ繋がっていく感覚でした。




で、メルボルンの港での陽気なオージーとマリーンズの温度差w
でもこれが正常なんでしょう。そもそもオーストラリアという国やそこに住まう人がどういう人たちだか知らなかった、というインタビューにも驚いたけど。



街中でのMate(マイト!よう兄弟!的な感じ)とかToday(トゥダイ!)とか
「いやーんOzzie(´ω`)」という懐かしさ笑”


宿泊場もクリケット場といってたが、あれはAFL(オーストラリアンフットボール)のオバールじゃないの?というギモン。調べたら、AFLはクリケット選手のオフシーズンのスポーツとして始まったらしい。宿泊上がオバールなんて、なんてオーストラリアらしいんだ!って感動ww一人で懐かしんでました。結構観てて楽しいんだよ、あの国民的スポーツ。でもスポーツ描写はクリケットだったね・・・


レッキーの恋愛もなー。なんで女っていっつもこうなの。
お母さんへの慈愛もわかるけれども。。。
レッキーもあの娘もなんだか可哀想で居た堪れなかったナ。




私はユージーンの話がとっても好き。ちょっとへたれっぽいけど、実は全然そんなことなく・・・でも病的な白さはやっぱり目立つね。あとねー、新兵訓練の標的に"Jap"と"F**K FACE"と書かれててなんだかしらないけど面白くなっちゃった。標的テキトーなネーミングすぎて・・



Saving the Private Lyanとか
Band of Brothersもそうだったけど
このシリーズは観ててぐわっと心掴まれるシーンとか台詞多い。
男たちの友情って言うか、戦地で生まれる想いとかそれぞれの心の在り様とか・・・構成や脚本がすごいんだなぁ、と。



日本兵役で出ている役者の皆さんも凄い数だよね。
アメリカ側の視点で描かれていることで、日本人としては見ていてフクザツだけどもこうやって丁寧な作りがなされている作品が世にでてくるはいいなぁと思います。




人間そのものが描かれる作品としてミリタリー物が好き。
今回はこの作品を見て、戦場での兵士=駒であるという表現がすごくしっくりきてしまった。今まではそこまでではなかったのに。




今夜から後半戦かな。
一気に観て少し余韻を味わいながら山梨へ帰りたい。



お目汚し、失礼しました。