マッドマックス

「石油枯渇と水戦争みたいなのが舞台になった映画、あったよね。マッドマックスとかいうの・・・」


父のこの一言で見ることを決意。


あらすじ
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黒皮の上下服を着込み、肩にはマグナム44、足にはショットガンを入れ、完全武装した警官マックス。


彼は、追跡専門のパトカー、インターセプターに乗り、同僚のグースからの無線連絡で、ナイトライダーを追跡している最中だ。ナイトライダーとは、警官を殺し、パトカーを奪い、追跡車を次々に転倒させている悪漢だ。ナイトライダーは、ぴったりとくっついてくるインターセプターに恐怖心を抱き、咄嗟にブレーキを踏んで、そのまま工事中現場に突っこんでしまった。彼の死は、それからのマックスの生活に大きな変化をもたらした。


家を守る妻のジェシーは、マックスの仕事が不安でたまらない。ナイトライダーの死で、集まってきた彼の仲間たちが、復讐のために町の者を脅かし、狂暴さを示しだした。トッカーターを筆頭にしたグループ「アウトライダー」の面々の暴力性は増し、遂に親友のグースが殺された。翌日、上司フィフィに辞表を出し、家族と車で旅に出たマックスは、しかし、行先の伯母の牧場で思いがけない襲撃をうける。トッカーターを初めとしたアウトライダー達が、ここにも来ていたのだ。必死の思いで彼らを納屋に閉じこめ、車で逃げるマックス。ジェシーは息子を抱いて逃げる。しかし、2人は追跡してきたアウトライダー達にひき殺されてしまった。


愛する者を奪われたマックスの怒りは爆発した。武装して、チューンアップしたインターセプターに乗り込んだマックスは、逆に挑戦を開始した。トッカーター、ジョニーらは凄絶な戦いの結果、怒りに燃えるマックスの必死の攻撃に絶滅するのだった。

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うん、たぶん、父が言っていたのは「マッドマックス2」であると思う。


オーストラリアでオールロケしたそうで、英語とオージー英語が選べたので、Aussie英語で鑑賞しました。"Oi!!(おい!!)"など懐かしき英語満載。


最後の盛り上がりが半端ない。最後の15分でまさかまさか「ここから盛り上がれるんですか!?」な展開。オ〜ストラリア〜〜〜って感じのアウトバックの荒野にナイトライダー(荒くれ者たち)の野蛮と穢れさがよく合う。



地元の英雄、妻(英雄が愛するもの、支え)、そして悪者というわかりやすい登場人物の立ち位置。自分の見たイメージは西部劇なんだけど、設定は近未来。(1970年から見た近未来の姿)


近未来の西部劇のような感覚。オーストラリアに西部劇も何もあったもんじゃないんだが。



ヒーローが守ってきたもの・支えになってたものが失われるタイミングとそれから挽回する彼の行動力、意志の強さは目を見張った。超人のような。そしてなんという運命のめぐり合わせ。何の違和感もなくやってのけちゃうのが凄いなぁと重いながら見てました。(シナリオすごい)


視覚効果も結構多かったね。トラックとの衝突の瞬間に見開いた眼球を一瞬映すとか。あの描写は昔からの典型的手法なんだろうか。また、最後にマックスが野郎の足首に手錠つけてのこぎり渡しながら「この手錠は10分で切れる。だが、お前の足なら5分だ」というシーン。SAWを思い出しました。元祖か。


トッカータが乗ってたバイクもあんまり良く覚えてないけど、かっこいいな〜と思ったり。バイク見るとなんでもそうなんですけど。調べると当時流行のノリモノが使われていたみたいね。



ただ、やっぱりオーストラリアのアウトバックでのカーチェイスよりもNYのハイウェイの中で対向車よけながらのカーチェイスのほうが断然モエル。現代っ子ですみません。




マッドマックス
原題:Mad Max
公開:1979
監督:ジョージ・ミラー