相棒 Ⅱ

ミッチー見たさに観てきたが、私が好きなミッチーはそこにはいなかった。



あらすじ
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田丸警視総監、長谷川副総監をはじめとした警察幹部12名が、警視庁本部内で人質に取られる事件が発生する。

偶然にも犯人と遭遇した神戸尊とその連絡を受けた杉下右京の特命係の二人は独自に情報収集を進め、籠城犯が元警視庁刑事の八重樫だという事実を突き止める。


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ドラマをそのまま映画にしたカンジ。当たり間えっちゃ当たり前なんだが、もうなんていうか、その、個人的には、ツマンナカッタ。すべてが未完のままで終わる、なんとも後味のさっぱりしない映画だった・・・この「続編も観てね☆」っていう終わり方がいやだなぁ。



エンドロール流れ始めたときの観客のどよめきとため息は、みんなの「次に続くなんて聞いてないよ〜!」ていう気持ちの現われだったと思いたい。




映画の内容は特筆すべきことは特にないかなぁ。
いつもこのブログを書くときは面白かったところを思い出しながら書くんだけど、面白いと思ったところがない・・・


中途半端なところが目立つ、たとえば小西真奈美の挙動、行動。中華街でのチャイナマフィアの役作りとかさぁ。細かいところが甘いというか、釈然としない理由の中での行動が気になる。心理的な動機が甘いというか、なんというか・・・まぁこれでも日本のテレビ局がドラマの延長で特番用に作ったなら許せるけど、なぜ映画にしたし。映画もあれか、特番と思えばいいのかなw




・・・と、まぁ中途半端な相棒ファンからみるとこんな感想wどうせ2本映画を作るつもりなら、みっちり作りこんで欲しかったなぁ。





「正義なんて立場によって変わるものなんだよ」





この映画のテーマである『正義』についての岸辺一徳の台詞。良い出汁です。彼と杉下警部の交わす会話がこのドラマシリーズのなかで一番味わい深い、うん。そんな彼もこの映画で殺されちゃうからなんとも悲しいですが。





正義なんて、立場によって変わるんだよ。それぞれの「正義」がリンクしているこの映画は、その点から見れば確かに良い具合に立ち回っていると思うかもな。でもそれだけじゃドラマでは及第点でも、映画にするくらいなんだもん、もっと「これは上出来」って思わせて欲しかったのがホンネ。



相棒-劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜
公開:2010
監督:和泉聖治