L.A.Confidential

この映画でpolitical animalなエド役で出ているガイ・ピアース。どっかで見たことあると思ったら映画「タイムマシン(2002)」に出てたんだね。まーこの映画なら思い出せないのも仕方ないかなw




あらすじ
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1950年代のロサンゼルスではマフィアの幹部ミッキー・コーエンの逮捕をきっかけに血みどろの抗争が繰り広げられていた。


ある日、街のコーヒーショップで客が皆殺しにされる猟奇殺人事件がおきる。被害者の一人は刑事だった。その刑事の相棒だったバドは新入りのエド、ジャックと共に事件の捜査に当たる。

やがて犯人と見られる三人組はエドに射殺され、事件は解決したかに見えたが・・・。

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2回目を見終わり、また余韻に浸ってます笑
この映画が「良い映画だよ」と絶賛した母親に「何がいいの?」と質問した私は馬鹿だったー(´ω`)一言ではこの映画の良さが伝えられないよw


”ミステリー(事件)は彼らが想像していた以上に危険なものになる”と、予告編のナレーションが言ってるんだけど、本当にその通りだよね。ストーリーの何もかもが予想のはるか上を華麗に飛んでます。俳優の演技も、ストリー展開も、配役も、台詞配置もなにもかも。


この映画、登場人物がめまぐるしく立ち居地が変わるんだよー。だから一言で「誰がどうなって、だからイイんだよ!」って簡単にいえないw最初に良い人って思ってたら実は腐りきってたり、腐ってんなって思った人が最後には「ロロ・トマシ」を呟いて死ぬし(=良い人になったってこと)。え・・・意外に「誰がどうなって、だからイイんだ!」って説明できるんじゃ///w



映画見終わって、いろいろ調べてて一番鳥肌が立ったのが、ダドリーとエドのやり取りとその顛末について。エドの上司であるダドリーが、刑事部に転属を申し込む彼に「更正の見込みのない犯罪者を背後から撃てるか?」の問うシーンが映画の初めのほうにあるんだけど、その時エドは「No」と答えるんだよね。でも、映画の最後の最後でその「更正の見込みのない者」をエドは背後から撃つ!!この成り行き!!これ知ったときゾッとして、そしてこの台詞の出し方とストーリの持ってきかたは反則><&やべー面白いって思ったw



プラスして、最初はそうやって「誰も傷つけない、殺さない」のが主義として正義を貫くエドが、次第にバドや他の刑事が行う暴力行為にも冷淡な目で見るようになったのが個人的に面白い。彼の中での正義って言う定義が変わったんだね、多分。




腐敗した社会と警察の話とそれに立ち向かう正義かー。こう書くと、割とメジャーなテーマな気がするけど、こんなにも面白く描けるとは。



原題:L.A. Confidential
公開:1998
監督:カーティス・ハンソン