戦場のピアニスト

この映画公開時、当時ワタクシ中学2年生。
中学のころが一番劇場で映画見てたかもしれない、っていう頃に見た映画。何よりもエイドリアン・ブロディの面長の顔がインパクト強くて忘れられない。



あらすじ
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 1939年9月、ポーランドナチス・ドイツが侵攻したこの日、ウワディクことウワディスワフ・シュピルマンワルシャワのラジオ局でショパンを演奏していた。

街はドイツ軍に占拠され、ユダヤ人をゲットー(ユダヤ人居住区)へ強制移住させるなどの迫害が始まる。シュピルマン家も住み慣れた家を追われる。ゲットー内のカフェでピアノ弾きの職を得た彼は、様々な迫害に遭いながらも静かに時をやり過ごす。


しかし、やがて一家を含む大量のユダヤ人が収容所へと向かう列車に乗せられる。その時、一人の男が列車に乗り込もうとしていたウワディクを引き留めた。
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戦争だとか迫害だとかそういうのに興味がわいたお年頃で、映画雑誌などでも取り上げられていた映画だった。面白そうだから見に行ってみようと友人と見に行ったものの、映画終わってから劇場を去る時の友人との長い沈黙と重い雰囲気は耐え難いものだったことを思い出す。笑


暗い井戸の中に落とし込まれて、その上蓋までされてしまったような閉塞感とジメジメした暗さがこの映画の特徴。


イギリス・フランス・ドイツ・ポーランドの合作映画であり、監督を務めたポランスキー監督がユダヤ人だということで、当時はそうとう盛り上がってたんだよね〜

当時の雰囲気じゃなくて映画のレビュー書かないとね。全体的に湿っぽくて暗いのはしかたないんだよね。この映画の舞台はユダヤ人ゲットー内がメインだったり、ワルシャワの街が舞台だったり。強盗や理不尽な殺傷が行われたりさ。


一番印象に残ってるシーンを書くね。ゲットー内で、Vomitしたような配給食を片手鍋に入れて運んでいた夫人に後ろから男がぶつかってくる。不意を突かれた夫人は鍋を地面に落してしまう。ひっくり返って地面に落ちた配給食は、さながらVomitされたものそのもの。しかし、ぶつかってきた男はそれが目当てだった。地面におちたVomit配給食を這いつくばって舐めはじめる。このシーンが一番鳥肌立って、吐き気がして、気持ち悪くなった。何にもピアノと関係ないけどwww


ほかにも、エイドリアンの友人一家が地下でひっそり革命?反乱?のためのビラ作りとかしてたんだけど、それがナチにばれて家族全員銃殺されちゃうシーンとか。そういうの見てそのころは「戦争はなんてしちゃいけない」と思ったね。若かった、あの頃は。


いい映画だけど、別に2回見たいとは思わないね。率直な感想として。話の内容が面白い面白くないではなく、単純に暗くて長くてじめっとしてて、見終わった後のやるせなさに自分が負けそうになるからさ。


戦場のピアニスト
原題:The Pianist
公開2002
監督:ロマン・ポランスキー