悪魔のいけにえ

悪魔のいけにえをついに見てしまった!
今回は見た直後に書くhotprintである(^ω^)
めずらしい!


とりあえず簡単なさわりから。


あらすじ
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テキサスにドライブ旅行に出かけたサリー、ジュリー、フランクリン、カークそしてパムの仲良し5人組。フランクリンはサリーの兄で、半身不随のために車椅子に乗っていた。

彼らは素敵なひと時を過ごすためにわざわざテキサスの奥地にまでやってきたのに、パムが占う予言は全て不吉だし、道中拾ったヒッチハイカーはマッドネスな男だったり、途中給油に寄ったガソスタではガソリンがない・・・なんていう踏んだりけったりなお世辞にも良いドライブといいがたいものだった。


目的地につき、カークとパムは家の周りの散策中に近くに人家を見つける。カークは駆動する発電機を見て、誰か住んでいると思い家に入る。そして突然、カークは人の皮膚で作った「レザーフェイス」をつけた男に襲われてしまう。そこは殺人鬼「レザーフェイス」の家だったのだ。

それを知らないパムは、カークが気になり家に入ってしまう。そして彼女もレザーマスクに襲われてしまうのだった。


日も落ちてきて、カークとパムの帰りが遅いことを心配したサリー、ジュリー、フランクリン。ジュリーはその二人を探しに出てる。しかし、ジュリーもまた「レザーフェイス」の家を発見、家に近づいた結果殺されてしまった。


夜も更けてきたのに全く変える気配のない消えた三人。サリーとフランクリンは居てもたっても居られなくなる。乗ってきた車の鍵もないため、三人を探しに行く二人。そして真っ暗なブッシュの中でいきなりチェーンソーを持ったレザーフェイスが二人の前にが現れる!


チェーンソーはフランクリンをメッタ切りにし、サリーはかろうじて逃げるのだが・・・

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あらすじ全部書くと長くなるからここでやめとく。早くレビュー書きたくて。笑
でもどっから書けばいいかなー。観てすぐに書くのって久しぶりだからよくわかんないわ。笑


とりあえず、面白かった。
レザーフェイスとその一家の際限のないMADぶりが、怖さを助長すると同時に面白い要素だったかな。



目的地である一軒家につく前のドライブで拾うMADNESSなヒッチハイカー。
チェーンソー振り回すレザーフェイスに、ガソリンのないガソスタ運営するDVお父さん。
一瞬ゾンビと見間違えた吸血鬼なじい様。
なんだろうこの一家。すごいユニークすぎる。アブノーマルすぎるよw狂気すぎて怖い。


この「悪魔のいけにえ」って、パッケージがチェーンソー持った人間が書かれているだけだから「きっと一人の狂った殺人鬼の話なんだろう」という先入観を持ってみてたら、それが一人どころか一家だった。笑



上のあらすじでは、「サリーはフランクリンが殺された現場から逃げるが、彼女は果たして逃げ切れるのか」で締めてるけど、結局レザーフェイスに追いかけられるんだよ!!逃げるサリーとそれを追うレザーフェイスのシーンはDisneyの「白雪姫」を思い出した。白雪姫が真っ暗な森を恐怖に追われながらさまようシーンを観て感じた時の怖さと近いものがある。あの追いかけっこは怖いよ、絶対。だって命かかってるんだもん。汗



レザーフェイスに追いかけられているサリーは必死で逃げて、昼間に給油で寄ったガソスタに逃げ込むんだよ。で、ガソスタのおっさんは匿ってくれるように手はずを整えてくれるんだけど、結局おっさんは実はレザーフェイスのお父さんだった・・・という究極の恐怖がそこにあったねwこんな展開ありなの?怖すぎるわ・・・と思ってみてた。だって、サリーが逃げ込んだ後にさ「あぁ、サリーはもうこれできっと助かった。これでこれから警察とレザーフェイスの対決が始まるんだろうな・・」と思ったんだよ?でも、その2秒後におっさんがサリー殴り始めたからもう愕然としたよね。笑


その後サリーはオッサンにどっかにつれてかれるんだけど、その道中にMADNESSなヒッチハイカーがまた現れる。しかもそいつがおっさんの息子だし、しかもしかもしかも、ついたところがレザーフェイスの家っていう!「なんだこの展開」と思わずにはいられない。


もうここから映画の展開についていけなくなる。笑


サリーを家に運び込んだ後、彼らは特製の椅子にしばりつけるんだよね。「お、痛めつけるシーンがくるのか?」と思ったら、2階からじい様が登場。120歳は優に超えているような風貌、ていうか死体そっくりの風貌。最初ゾンビかと思ってしまった。したらサリーの血をすすり始めるからもう面白くって。唖然としている自分が面白かったね、「おおおぉうおい、そこでそれ?その展開来る?」みたいな。笑


サリーはおっさんに捕まったときから気を失ったときを除いてずっと叫び続けている。泣き叫んでるね。あの眼球が土アップの映像効果も恐怖が増長されるよね。「時計仕掛けのオレンジ」のときも眼を映してる撮りかたあったけど、あれと似てる。その映像見てさ「あぁ、この子本当に恐怖のどん底ど真ん中にいるよね」って思うよね。次がどうなるのかドキドキするもん。


ストーリーに戻ると、一家はその後泣き叫ぶサリーを殺そうとする。そして屠殺名人のじい様がトドメをさそうとするんだけどじい様はやる気がないらしくなかなかサリーにトドメをささない。そうこうしているうちに、じい様たちの隙を突いてサリーは逃げ出し、結果としてサリーは助かる結末へと向かう。これがエンド。



この映画に出てくる「レザーフェイス」は最初に紹介したように、人の皮でマスク作ってかぶってんだよね。「あれ、なんかこれ前に見たことある」と思って頭の中のアーカイブ検証してみたら最初に「羊たちの沈黙」が出てきたけどなんか違う。「実際にこんな事件あったよねー」とネットで調べてみたら、エド・ゲイン出てきて「こいつだ!!」って。実際、この殺人鬼エド・ゲインの話とレザーマスクのリンクする部分があるね。そう思って調べたら出てくる出てくるエドゲインとこの映画の関連性のはなし!!監督はエド・ゲインの話をあまり知らずに撮った結果がこうなったというように話しているらしいけど、他のレビューとか読むとエド・ゲインの話がベースでこの映画があるみたいに書かれてるね。どちらにしろ自分の持ってた情報とこうやってリンクするのはちょっと嬉しかったり。




あとこの映画の中では「屠殺(とさつ)」が結構キーだよね。屠殺のこと良く知っててよかったと思うのは今日が初めてだった。まぁでも脳みそチーズは多分あの一家の文化じゃないのかなぁ・・・リアルにそんなのあったらマジで引く。で、なんで「屠殺」がキーなのかというとそもそもMADNESS一家が屠殺を専門にする家業を持つ家だったってこと。フランクリンがドライブ中に屠殺について話しているし、ヒッチハイクで乗ってきたMADな男も屠殺について話す。それに、レザーマスクがカーク殺すときもハンマーで頭を殴るという行為が屠殺を髣髴とさせるし、なによりその部屋がそういう装飾だった気がするしね。じい様にいたっては屠殺のプロだって言うしさ。人間を殺すことを屠殺とはいわないが、彼らにとって「いけにえ」であり「食料」である彼らを殺すことは「屠殺」になりえたのかもね。まぁ、レザーフェイスがカークをハンマーで殴るところはストーリー上意図的な演出なのかもしれないだろうけど。もしちゃんと「屠殺」させるんだったら、そのあとのチェーンソーでの処理も頭切って手足切ったりっていうちゃんとした順序と過程がね・・・ってどんどん突っ込んでいきたくなる。笑



これまでヨシダは凶悪殺人鬼とか、蛮行をするような人間の片隅にも置けない行為をする人間っていうのは賢かったりねじ外れてるけどどこかしらがずば抜けてすごいとかそういう特徴があるもんだと思ってたけど、とにかく今回のこの映画のレザーフェイス初めとする一家の皆様はそういう特徴はほぼないね。でも、みんな奇人で気持ちが悪くて常人にとっては突拍子もないことをしはじめる。だからこそ怖い。予想がつかないこと、観たことがないこと、知らないことに人間は一番恐怖を感じるんだから。むしろレザーフェイスにいたっては大きな子供のような感じ。「一緒に悪ふざけしてますよ、僕」っていう無邪気な雰囲気。特にサリーの顔を覗き込むところとか。なんだか知らないけどマスク変わってたし、あのシーン(笑)メイクもしてたし、一応彼なりに「おしゃれ」っていうのがあるんだ・・・と思ったw



あー・・・これで以上なんですがやっぱり長くなった。観終わってすぐに書くとこうなるからなあ。
それに、せっかくなので弟に見せてやろうと思ったら、またもやR指定ばっちりでしたありがとうございました。




加えてキャストのコメンタリーが面白いってことで観てたら、DVDプレーヤのバッテリーが切れてしまった。だからまた明日このワクワクをもう一度体験するためにコメンタリーの残り半分は明日見ることにする。
あれ、監督ってテキサス出身なんね。だから舞台がテキサスだったのかなー




最近、この手の映画に慣れてきたのが自分自身で解る。
ホラーってある種コメディみたいな感じがしてきた。楽しめたもの勝ちでしょ、これはw
あーまたこうやって書くと「人殺しが楽しいのか」と誤解されるなー・・・。
誤解しないでほしいが、そういうわけでは決して無い。





ま、ただ一つだけ言うとしたら、自分ははるか昔に越えちゃダメだった一線を余裕で越えてきてしまった気がするな。苦笑


あーでも面白い映画だった。久しぶりにワクワクしたな。
今日はぐっすり眠れそうです。


エド・ゲイン
アメリカ合衆国の殺人者、墓荒らしである。彼の犯罪は、彼が地元の墓場から掘り返した死体で作り出した恐ろしい「戦利品」と「記念品」を警察当局に発見されたことで名を馳せた。その戦利品、記念品は全て人体により作成されたオブジェだった。


悪魔のいけにえ
原題:The Texas Chain Saw Massacre
公開:1975
監督:トビー・フーパー