Moulin Rouge

立て続けにユアン・マクレガー主演の映画。
ニコール・キッドマンユアン・マクレガー主演でバズ・ラーマン監督の映画。


このMoulin Rougeは映画なのにミュージカル。劇中いきなり登場人物が歌いだす、踊りだす映画です。笑


ミュージカルが苦手な人はこの手の映画も嫌いだというけど見てから言ってほしいと切に思います。



映画の見所をずらずら書く前にあらすじを。
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パリ、1900年。
作家を目指してモンマルトルにやってきた青年クリスチャン(ユアン・マクレガー)は、ショーの台本を代理で担当することになったナイトクラブムーラン・ルージュの高級娼婦サティーン(ニコール・キッドマン)に恋をする。


女優になるためにパトロンを探していたサティーンは、クリスチャンを公爵だと勘違いしてベッドに誘い込もうとするが、詩を口ずさむ彼に本気で恋してしまう。クリスチャンが貧乏作家だと知っても、もはや恋の炎は消えなかった。


作家と女優の関係を装いつつ愛し合う二人だったが、ムーラン・ルージュのオーナーのジドラー(ジム・ブロードベント)にキスの現場を見られてしまい、サティーンは資産家の公爵(リチャード・ロクスボロウ)のもとへ行くように命じられる。やがて公爵がクリスチャンに激怒。さらに結核で自分の死期が近いことを知ったサティーンは、クリスチャンと別れることを決意する。


しかしムーラン・ルージュの舞台で芝居と現実がシンクロしていく中、二人の愛は再び燃え上がった。


まもなくサティーンは亡くなり、クリスチャンは心から愛した女の物語をタイプライターで書きはじめるのだった。

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うぐぐ(;ω;)
泣ける、あらすじ読んだだけで泣ける・・・


私はこの映画によって育てられました。
不健全だって?そうかもしれないね。笑
この映画はとてもロマンチックでボヘミアンな映画です。愛を語りつくしている映画です。



とても気概あふれた作家クリスチャンと女優を目指す娼婦サティーンの切ない恋がモンマントルムーランルージュで繰り広げられます。



この映画の面白いところは八嶋智人のような芸術家が冒頭出てきていい味出してたり、下心丸出しのパトロンが出てきたり、コミカルな洋装なのにとても厳しいオーナーが出てきたり。いやみなサティーンのライバルが出てきたり・・・配役が素晴らしくて人物を見ているだけで楽しめる。スピンオフとか作れちゃうんじゃないか?っていうぐらい濃い。


劇中に使われる歌も過去のヒットソングをアレンジしたものが使われていて、ニコールやユアンたち本人が歌っているのも見もの。とても歌が上手いです、二人とも。笑



今も現存するムーラン・ルージュの華やかさそのままに19世紀のモンマントルをそのまま持ってきちゃったかのような雰囲気に満ち溢れています。やはり見ものはクリスチャンとサティーンの恋愛だよね。いろんなことが立て続けに起こって、息がつけない。息をつこうと思ったところで何かが起こる。



華やかなんだけど、ずっとポップで明るいってわけじゃなくてどこか何か足りない感じもする。さびしい感じなのかな。どこか虚構の幸せだったり華やかさを感じさせる。それってたぶん、何度か観ているからそう感じるのかもしれないが。




最後の最後で涙を全部持ってかれる。からっからになる。
こんな不幸せな結末あっていいのか?っていうぐらい。ハッピーエンドではないことは確かで、観ている側はクリスチャン並に凹む。でも二人の愛って言うのは誰にも変えられない絆のようなもので、それを強く感じられる映画になってる。



ユアンがyour songを歌う場面が最初の見所。ここで心奪われた貴女とは話が合いそうだ。
華やかでロマンティックで切なくて愛くるしくて「あぁ、どうして・・」と最後に涙まで持っていかれる。バズ・ラーマン監督の演出やストーリー構成も見ものです。歌や台詞一つ一つにキャラクターの性格が反映されている。違和感なく歌が入ってくるから「歌って台詞の一部だよね?」と思わせる。


有名なタンゴのシーンは息を呑む完璧さだと思うな。
yoursongのシーンで互いの愛が生まれ、come what mayでは二人の愛が固く結ばれてるのが解る。
タンゴのシーンはクリスチャンのサティーンを奪われることへのフラストレーションが描かれていて、あぁもう最高です。


切ない恋をジメジメしたストーリで包んでいる映画も雰囲気があるよね。
でもこの映画は、とっても華やかで素敵な人たちが作り上げる明るい雰囲気の中でちょっと注ぎ込まれた切なさがジワジワ広がっていく映画です。


ロマンチックなストーリーが好きな人にお勧め。
是非この映画を好きな人やカレシと見て、今ある愛が貴重なものだと知ってください。(何様w


Moulin Rouge
公開:2001
監督:バズ・ラーマン