Always3丁目の夕日

昭和33年ごろの東京の下町を舞台にした映画。
とある下町に自動車整備工場鈴木オートを営む鈴木家と青森から出稼ぎに来た女学生・六子を中心に話がすすんでいく。

その他の登場人物は鈴木オートの向かいに住んでいて駄菓子屋を営む、住む鳴かず飛ばずの作家志望の若者。
近所のタバコ屋のおばちゃん、などなど。


話は六子が青森から鈴木オートに出稼ぎにやってくるところから始まる。
鈴木オートの家族構成は旦那、奥さん、息子の一平。


六子は青森から上野までの集団就職列車に乗って東京にやってきた。当時としては、これがある種当然のイベントのように行われていたらしい。

集団就職のことについては、祖父母が経験者なので私はなぜかやたら詳しい。学校斡旋、地域斡旋、個人のツテでの上京などなど当時の上京の形態はいろいろあったらしい。

それはさておき。

映画の舞台・昭和33年といえば、東京タワーが出来た年。
劇中にも東京タワー建造の様子がたびたび出てくる。


映画自体は人情味のあふれた昭和のかをり漂う仕上がりになっている。いやらしくもなければ、中だるみもさほどなく日本人好みの映画。ちょうど団塊の世代よりもちょっと上の人たちの心にクリーンヒットする映画なんじゃないんだろうか。


昭和好き&おばあちゃんの話をよく聞かせられる自分としては、頭の中の話がそっくりそのまま具現化されている印象だったが・・・



Dr.コトーと身寄りのない子供の話が出てくるんだけど、その部分に関しては「出来すぎた話だ」と思ったりしたけど大概の映画はその部分を突っ込んでしまったら負けである。


でもね、自然に話が進んでいって突拍子もない展開にならないし、笑いあり涙アリ真面目あり不真面目ありで盛りだくさんな映画。繰り返すがとても日本人好み。

そりゃ日本人による日本人のための映画だもんねw


六子とかex-bf思い出すからやめれwwって思ったりしたけど、登場人物のネーミングも時代考えて当てはめられてていいよねw映画作りとしては基本なんだろうけど。



昭和に乗られていた車とかも登場するから古い車が好きな人もちょいちょい楽しめるかも◎笑



登場人物もそれぞれしっかりとキャラづけされていて、ストーリーも抜け目なし。とてもしっかりした映画な印象。


頑固親父と温和な母。やんちゃ坊主と芯の通った東北娘。
なよっちい若作家としっかりしすぎる居候の孤児(みなしご)。

てんけーてきー!!
と思わせるこのキャラ付けが、実はすごいいい味出してんですよwやっぱ人物って重要ww当たり前www



もたいまさこ演じるタバコ屋のおばちゃんは、続編でも登場してそっちでもいい味出してるんですよ◎将来はあんなおばちゃんになりたいなぁ・・・



昭和って暖かくて、ちょっと切なくて、でもやっぱり暖かいんだなぁ・・・って思わせる映画です。


人の温かみを最近思い出せない貴方に是非。



Always3丁目の夕日
公開:2005年
監督:山崎貴