ロボコップ(1987年)

残酷描写が凄い

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あらすじ

近未来。世界は混乱の極みに達し、叛乱鎮圧のため核爆弾が使われる時代だった。

デトロイトでは旧市街が犯罪の巣窟と化し、
警察経営を民間企業のOCP(オムニ・コンシューマー・プロダクツ)が請け負っていた。


OCPは市街再開発のため、犯罪一掃をめざし、社長のオールドマンが重役会議を召集した。
保安担当のジョーンズは巨大な警察ロボットEDー209を披露するが、公開実験は失敗に終わった。


若いモートンは、サイボーグ警官ロボコップのアイディアを売り込み社長の承認を得た。
リードが指揮をとる南署へ、マーフィが配属され、タフな美人刑事ルイスとコンビを組むことになった。


ピストルをくるくる廻す仕草を指摘され「息子の好きなTVヒーローの真似なんだ」と答えるマーフィ。
強盗一味を追跡して廃工場ヘ二人は潜入した。
だが逆に一味にやられてしまう。
一味のリーダーであるクラレンスは悪辣な男で、マーフィをなぶり殺しにする。

モートンはマーフィの身体を土台にロボコップを作りあげ、南署に配属した。
ピストルをくるくるまわす仕草に、ロボコップがマーフィと気付くルイス。
しかし、彼に過去の記憶はなかった。
犯罪者を続々とつかまえてヒーローとなったロボコップだが、
クラレンス一味に射たれる悪夢に悩まされて勝手に行動を始めた。
ロボコップはコンピュータから自分の正体を知った。

モートンはジョーンズを馬鹿にして怒らせてしまう。
モートン宅をクラレンスが爆破。クラレンスとジョーンズは手を結んでいたのだ。
ロボコップは麻薬取引の現場に踏み込み、クラレンスを痛めつけ、
ジョーンズが黒幕ということを知って、OCPのビルに行く。

だが、ロボコップはOCPの重役に危害を加えてはならないと
プログラムされているので手も出ない。

EDー209に襲われ、さらに市警に囲まれてしまう。
ルイスの助けで、廃工場へ隠れた。ジョーンズの命でクラレンス一味が襲撃してきた。
死闘の末に一味を射殺するが、ルイスが頻死の重傷を負う。

彼女に「OCPがあとはやってくれるよ」と言って、OCPビルヘ。
重役会議に乱入して、ジョーンズの悪業を糾弾した。
オールドマンが彼に首を宣告した途端にロボコップの銃が火を吹いた。


http://movie.walkerplus.com/mv9881/
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1987年版の「ロボコップ」を初めて見た。
きっかけは、何と言っても2014年版としてリブートされた「ロボコップ」だ。
リブート版の主人公ロボコップは、そのスーツがとてもカッコよくて惚れた。
あと指導教官として出てきた軍人上がりのたたき上げソルジャーもいいキャラでね。



1987年版は「残酷な描写がセンセーショナルで、それで流行った」と聞き、
2014年版と比較してみよう…と思って見ることとなった。


どの映画でもそうなんだけれども、リブート版、リメイク版などを見てからオリジナルを観てみよう…
ということが多く、いつも原作を観終わってから「どうしてこちらを先に見ておかなかったのか…」と苦しむ。
でも学ばない。


ロボコップ」の場合、最初からマシンがドコドコと人を撃ち殺してしまったり
リンチシーンがやっぱり血まみれだったり…前評判どおりの内容で非常に満足。


ストーリーは1987年、2014年とで大分違うのでそれはそれ、あれはあれで楽しむべき。
特筆することは特にないのだけど、1987年版の作品では
最近のSFでは描かれなくなったぐちょぐちょした気持ち悪い流動食とか、
近未来的なアルミ・ステンレス系のロボスーツが登場して、そうした小道具が魅力を感じるなぁと。


リアルな世界でも服装や食べ物は時代を反映させるので、
一見すれば「19●●年代」と括ることができるのと同じようにSFもまた同じなのが面白い。
違う作品、違う登場人物、現代ではない未来の話なのに。


話が逸れたが、オリジナル版が空きすぎてリブート版批判をする人たちもいるようだ。
別の作品だから「リブート」と名をうっているのに…

批判するなら、その矛先は「作品」ではなくてオリジナル版の売り上げにあやかって既得権益的な映画の作り方をする制作会社だと思うのよ。


ロボコップ
1987年
ポール・バーホーベン