short peace 「武器よさらば」

原作読んでおけばよかった、の一言に尽きる。


あらすじ
***
舞台は、砂漠化が進んだ近未来の日本。
各地に残された大量破壊兵器の処理を行う任務を持つ隊長のギムレットが率いる小隊は、次なるミッションが行われる廃墟の大都市へと到着する。

いつも通り、のこされた兵器を解体処理するだけで済むかと思っていた矢先、
年には1台の戦車型無人兵器ゴンクが残っていた。

任務遂行のためにゴンクを排除すべく戦闘に入る小隊の面々。
手ごわいゴングの攻撃を巧みに回避しつつ、
なんとか撃退に成功し本来の任務に戻るのだが…

(パンフレットより抜粋)
***

「未来的ノスタルジー」とは、解説の谷川さんの言葉。
確かにどこか哀愁漂う雰囲気。
作りこまれた軍事品、荒廃した都市は垂涎もの。

大友氏の原作からカトキ監督がアレンジして作り直してはいるものの、
随所に大友氏の細かな作りこみを感じざるを得ない。
監督のリスペクト感も感じる。


そして作品の舞台となった荒廃都市が、どうも東戸塚の駅前に似ていた。
(画像検索したら、そうでもなかった。美化された記憶ほど怖いものはない。)


タイトルの「武器よさらば」。
どこでどう「さらば」するのか…と考えていたものの、うまく答えがつかめなかった。
「あぁ、原作読んでいたらなぁ」と思わざるを得ない。
原作を読んでも答えがわかるかどうかは別だが。



「九十九」でも才能を発揮していた森田氏がCGを担当しているのだが、「FREEDOM」の時よりも技が磨かれているなぁ、と。当たり前のようなことでも、こうしてもっと世に知れ人に知れる作品をハイクオリティで作り上げるのは凄いことだなぁ。


大友ファンの人々に向けて「今日は来てくれてありがとう!思う存分楽しんでいってね」というポジションの作品なんじゃないか。「これこれ、楽しみにしていたんだよ」的な。


原作読んでみよーっと。


武器よさらば
カトキハジメ
2013