ピンク・フラミンゴ

この世の醜態を集めた映画


あらすじ
***
体重300ポンドの巨女ディヴァインはメリーランド州ボルチモア市の郊外でトレーラーを根城に生活している。彼女には血のつながりのない奇妙な家族がいて、タマゴしか食べないエディおばあちゃん、ニワトリを間にはさまなければセックスできない息子クラッカー、エディにタマゴの話をしてやるかわいいコットンなどで、世間では、ディヴァイン一家と呼んでいる。


一方、都市に住むレイモンドとコニーのマーブル兄妹は、自分たちこそ“世界中で一番卑しい人間”だと信じているので、卑しさで有名なディヴァインをねたんでいた。

マーブル兄妹は、ポルノグラフィーに投資し、小学校ではヘロインを売り、公園で若い女性にハレンチ行為をし、誘拐しては、執事のチャニングを使って妊娠させ、生まれた赤ん坊を売っていた。

自分たちのやっていることに比べれば、ディヴァインは、単なる売春婦である。その名誉を得ようと、マーブル兄妹はクッキーを仲間に入れ、クラッカーの相手をさせた。クッキーは、ディヴァインがバースディー・パーティを開くことを聞き出しマーブル兄妹に報告する。

兄妹はパーティのことを警察に通報した。だがディヴァインは警察を待ち伏せし、到着と同時に、客のえじきにした。さらにクラッカーを連れてマーブル家に乗り込んだディヴァインは、家先にツバを吐きかけ、なめまわし、戸棚の中で見つけたチャニングを捕え、地下室に閉じ込めた妊婦達の中に放り込んだ。

妊婦たちはチャニングを去勢した。ディヴァインとクラッカーが家に戻ると、トレーラーは、マーブル兄妹によって焼きつくされていた。腹をたてたディヴァインは2人を捕え、縛り上げ、タールを塗り、羽でおおいつくした。その姿を<タットラー><コンフィデンシャル><ミッドナイト>などの記者の前にさらし、ディヴァインは自分の勝利を誇示した。

彼女は、クラッカー、コットンを連れてアイダホ州のボイシーに行くことにした。さらに、犬の糞を食べ、「世界中で一番卑しい人間」であることを証明してみせるのだった。

***

これ思春期に観たらいろいろと歪む。
ディヴァインの存在感はすごいww
すべてが想像以上の展開で、どこに目をやったらいいかわからずとりあえず目の前の映像を直視する感じ。


いやしいことする人間より、普段生活している人間が何倍もいやしいと思う。映画の中の彼らはいやしいを超えて、非日常すぎる。


あとね、監督のジョン・ウォーターズが変人w
誰がどう見たって変な人と思える佇まいは、本当面白い。どうなってんだその髭。そして本編終わってすぐ始まるあなたのインタビュー。どうなってんだwwお腹痛いw


突き抜けすぎてて、笑いどころ沢山。
これは是非好きな人と見てほしい!


ピンクフラミンゴ
Pink Flamingos
1972
ジョン・ウォーターズ