シックス・センス

アメリカ本国では、これがホラー映画とされるそうで納得がいかない。



あらすじ
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古い街並の残るフィラデルフィアで、小児精神科医の第一人者として活躍してきたマルコムは、1人の少年を救えなかったことで、自分を責めつづけていた。

そんなマルコムが手がけることになった8才のコール少年は、何かにひどく怯え、かたくなに心を閉ざし、苦しんでいた。

その症状は、自殺した少年のケースに酷似していた。


コールはあるとき「僕には死んだ人が見える」と打ち明ける。

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ごく淡々と、静かに、コールとマルコムの世界が進んでいく映画。冒頭で挙げた「これのどこがホラーなのか?」という疑問が挙がったので、ホラー映画の定義を調べてみた。


観る者が恐怖感(英語で言うところのHorror、Fear、Terror等)を味わって楽しむことを想定して制作されているものを広く指す。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A9%E3%83%BC%E6%98%A0%E7%94%BB

wikipediaからの引用なので正確とは言えませんが、英語でいうところの「Horror、Fear、Terror」を表すと言われれば妙に納得。


オスメントの演技はとても素晴らしく、続く「AI」で見せつけた力をここでもいかんなく発揮しています。共演しているブルース・ウィルスも珍しく落ち着いた役どころ。


監督のシャマラン氏は、この作品で注目されはじめたそう。次作は「After Earth」。前から注目している作品なので、なおさら見たい欲求に包まれる。



この映画に関して、映画評論家の町山さんは「恐怖の足跡」のストーリーそのものだと仰っているそう。こちらも併せてチェックしたい作品。



脅かしたり、怖がらせたりすることなく、人の心にある悪だとか善だとかそういったものをよく捉えている作品かな。偽善や呵責、そういったものが良く描かれているから最後の最後にびっくりしてしまうんだと思う。


よくできた「ホラー映画」。私から見ると、ヒューマンドラマなんだよね。


the sixth sence
1999
M・ナイト・シャマラン