王立宇宙軍〜オネアミスの翼〜

森本レオの声当てが自分にとって珍しく感じ、新鮮でした。
オリジナルビデオだったこの作品は当時バンダイの映像事業進出をきっかけとして映画化が実現したのだった。そのためにGAINAXが設立されたのは知る人ぞ知る話。


あらすじ
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人類初の有人宇宙飛行をめざして設立された“王立宇宙軍”。だが実験は失敗続き、計画は遅々として進まない。その宇宙軍の士官であるシロツグも、仲間たちとともに怠惰な日々を送おり、国防省内でも廃止が検討されるほどだった。


だが、少女リイクニとの出会いが彼を変えた。彼女にを刺激を受けたシロツグは、有人飛行実験のパイロットに志願するが……。
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GAINAX製作だと聞いて、エヴァ好きな私としたら嬉しい作品。これってきっと、男性だったら共感できたり、シロツグの気持ちが解る部分が沢山あるんだろうなと思ったなぁ。「この映画絶対楽しんでやる(`・ω・´)キリッ」って思って観始めたけど、結局女の私には、ストーリーがわかっても主人公に感情移入するまでに時間がかかりました(´・ω・`)ショボーン


あぁ、話がそれるけどmそういえばこの前中国が宇宙軍作り始めたとかニュースで聞いたときはびっくりしたね。「宇宙軍だって!?オネアミス!?」みたいな。笑



私が感動したのはストーリーよりも、この映画の成り立ち。
当時、名の知れてない若手のアニメクリエーターたちが、大手企業に自分たちの作品をプレゼンしてまわったとか。 そういう話を聞いて、なんだかしんみり感動してしまいました。 彼らのそういう活動があってのエヴァンゲリオンなんだなーと笑


ストーリーの中では最後のシーンが何ともいえないいいシーンだね。あの打ち上げ間近のシーンが一番好き。司令塔とシロツグのやり取り。でもそこに至るまでのシロツグの経緯、宇宙飛行士として志願した彼の動機って言うのがやっぱり男の人はそういう生き物なんだなぁと思いました。笑 だって、リイクニにいいとこみせたい!っていうのが動機だっていうんだもの。やっぱり男の人は女の子にいいとこ見せようとして頑張るのね・・・っていう(´ω`)しみじみ。それでもあのラストに繋がるんだからまあいいか。



打ち上げのシーンに続いて好きなのは、OPのセリフ。
「そんなものにはなれないってことを成績表が教えてくれた」っていうやつ。森本レオの声もいいです。就活前に見た自分には縁がねぇなって思ったけど今やその台詞がなんとなく身にしみる(´ω`)笑この映画、いろんな意味で今見たほうが新鮮で面白いかも◎公開はちょうど自分が生まれる一年前、なんか不思議。でもそれもまた新鮮でした。



あと、ストーリーとかシロツグに対することとか、男の人受けはするけど女性にはあまり受けないかもしれないね。終始シロツグたちを冷めた目で見てしまった笑)あー、この映画観るときだけ男になりたい(`ω´)=3だってそのほうがこの映画100%楽しめると思うんだもん。



王立宇宙軍 オネアミスの翼
公開:1987
監督:山賀博之