川の底からこんにちは

Folder5のメンバーだったのか・・・


あらすじ
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上京して5年目のOL・木村佐和子(満島ひかり)は、職場の上司・新井健一(遠藤雅)と付き合っている。

バツイチで娘・加代子(相原綺羅)がいる健一は頼りないが、いつも男に捨てられてきた佐和子は不満に感じることもない。

ある休日、3人は動物園を訪れる。そこで健一は佐和子にプロポーズするが、唐突なことで佐和子は戸惑う。そのとき、佐和子の叔父・信夫(岩松了)から、佐和子の父・忠男(志賀廣太郎)が入院したと電話が入る。一人娘の佐和子は実家のしじみ工場を継ぐよう求められるが、佐和子は決心がつかなかった。

しかし健一は会社を辞め、佐和子の故郷で工場を一緒に継ぎたいと言い出す。佐和子は健一と加代子を連れ、実家に帰る。しじみ工場の従業員のおばちゃんたちは、駆け落ちして父を捨てた佐和子を無視する。経理の遠藤(菅間勇)以外やる気を感じられない工場の経営は、悪化の一途をたどっていた。
健一は佐和子の幼なじみの友美(鈴木なつみ)と浮気をして、家を出ていく。


ある朝、佐和子は工場に乗り込み、おばちゃんたちに胸の内をぶちまける。するとおばちゃんたちも、男で失敗した経験を打ち明け始める。意気投合した佐和子とおばちゃんたちは、工場の経営再建を目指す。佐和子は新しい社歌を作り、毎朝全員で歌うようになる。すると、次第にしじみの売り上げも上がっていく。

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あらすじのように、新しい社歌で売り上げだけが売上を上げた要因ではないがまぁいいか。


満島ひかりってFolder5のメンバーだったんだ〜・・・知らなかった。もとからの女優かと思ってたら、「愛のむきだし」で本格的に活動し始めたと知ってさらにびっくり。あれも西島君出てるからみなきゃなぁとは思ってたんだが。


さて、映画の話だけど、見てて痛々しかったのは何だろうw
私が「邦画の苦手だ〜」と思うところが、ギュッとなってて面白かった。何が苦手かって、リアルをそのまま映し出しているようなセリフだったり世界だったり。


出てくる人々の口癖や特徴が「あーうざいねこれw」って思うようなのが多くて、人の振り見て我が振り直せ的な感情になりました。
特にエコだとか責任転嫁しまくる健一と「仕方ない」が口癖のサワコ。なんかすごーく親近感沸いた。




サワコが自分の待遇と他人の評価にあーだこーだ言い訳するのも、自分見てるみたいでね。ふっきれたサワコ見たときは、あぁ自分も開き直ってやってかないとな、と妙に気合入りました。


しかしいいね、彼女の演技。
そして、平然とウンコ撒きしながら「エコな生活したいんでしょ」と健一にいうところ、最高にいいシーン。そうそう、口先ばっかのやつは大体こうだよね、っていうのが良く分かる。



まぁ、しかし何だ。人間とその人生は、大体において中の下なのかもな。私も聞いてて耳いたかったーhahaha




ちょいちょい出てくる役どころも「こんなやつ、いる!」っていうのが多くてね。自分が見たくない!と思っている自分自身の嫌なところが、まざまざと主人公たちによって見せつけられるのは中々痛いね笑
むしろ、それってレアな体験でもあるから、面白いと思ったりもするのだけど。



さてさて、自分自信はどうなのやら。



川の底からこんにちは
2010年
石井裕也