グラン・トリノ
号泣
あらすじ
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アカデミー作品賞受賞作「ミリオンダラー・ベイビー」以来4年ぶりとなるクリント・イーストウッド監督・主演作。
朝鮮戦争の従軍経験を持つ元自動車工ウォルト・コワルスキーは、妻に先立たれ、愛車“グラン・トリノ”や愛犬と孤独に暮らすだけの日々を送っていた。
そんな彼の隣家にモン族の少年タオの一家が越してくる。ある事件をきっかけにして心を通わせ始めたウォルトとタオだったが、タオを仲間に引き入れようとする不良グループが2人の関係を脅かし始め……。
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ずいぶん前に見たまま、レビューかけなかったので見返してみました。
銃で家が襲撃された辺りから、ボロボロ泣いてました。
うぎゃーこんなのないよー!って。
映画を見始める前よりも、見終わった後に感じるグラン・トリノの格好良さ。渋い。
グラン・トリノ(車)もいいんだけど、ストーリーの幅の狭さも気になって。「全米を舞台にした」とか「カルフォルニアを舞台にした」っていうんじゃなくて、隣近所、親戚、知り合いの中で話が進んでいって。でもそれらの登場人物の関係は話が進んでいくごとにどんどん濃く深くなって。狭い範囲で話が進むから、ゆっくりとも早いとも感じず、気がついたら映画が終わっていたような感覚。
深まっていくウォルトとタオの絆も口下手の設定だからこそ、その気持ちが行動に現れるしぎこちない言葉でじわりじわり伝わってくる感じ。
「信頼しているから」とか「愛しているから」なんて言葉を言わなくても、別の方法でも伝わるものってあるんだなぁって。この二人の場合は、それがグラン・トリノだったわけで。
グラン・トリノ
原題:Gran Torino
公開:2009
監督:クリント・イーストウッド