ホビット 決戦のゆくえ

レゴラスよ、永遠となれ!


***
スマウグとの決戦も早々に終わり。

いよいよ決戦はドワーフ、エルフ、人類そしてオーグの
四つ巴でクライマックス!

ドワーフの王、エルフの王、人類の導き手、
皆の思惑は如何に…!


全て(レゴラス)の終わりであり、
全て(LOTR)の始まりに続く話。

http://eiga.com/search/%E3%83%9B%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88/
***


しかしまぁ、レゴラスの父であり、
闇の森の王であるスランドゥイルも
またレゴラスに劣らず、かっこよく。


俗世的なエルフは後にも先にも
スランドゥイルぐらい。


ガラドリエルの最強シーンも拝め、
スマウグ&ビルボのシャーロックコンビも拝め、
ひいてはLOTRにつながるエピソードや伏線があり、
これ以上何を望もうか(反語)


同僚は「スマウグ堕ちるのが早い」等いっていました。
何をおっしゃいます。3時間の中にあれを収めたのがすごいんだ。


いやはや終わっちゃいました。
LOTRから続く、指輪の物語。


単なる冒険譚ではなく、
じんわりと暖かくなる人々の勇気をたたえる作品!


ありがとう、J.R.R.トールキン
ありがとう、ピーター・ジャクソン


ホビット 決戦のゆくえ
The Hobbit: The Battle of the Five Armies
2014
ピーター・ジャクソン

ゴーン・ガール

ジーの、あの役の際どさ。


***
頭のよく切れるエイミーが失踪。
どういうこっちゃと旦那であるダンが探しまくる。

意味の分からないまま結末を迎える。
オンナって恐ろしい。

http://eiga.com/movie/79771/
***


3行説明でわけわかんないと思うので
ぜひ映画を見てください。


久しぶりに頭をグリグリとねじられるような
とっても面白い映画でした。


エイミーのような女性に引っかかる男性が
とてもかわいそうだが、あれだけ頭が切れると
エイミー自身が辛くならないのかなー


特にエイミーを忘れられない
半分ストーカーのデジーが良い。

俳優も好きですが、あの役どころね。
身近にもあんな感じの人いたなぁ
今頃元気でやってるかな。


デヴィット・フィンチャーらしい(?)
色んな意味でドッキドキの作品でした。


原作の『その女アレックス(ピエール・ルメートル著/文春文庫刊)』も
最高に面白いらしいのでそのうち読む。




ゴーン・ガール
Gone Girl
2014
デヴィット・フィンチャー

闇の左手

タイトルは中二病的ですが、大変に良いお話でした。


***
遥かなる過去に放棄された人類の植民地、
雪と氷に閉ざされた惑星ゲセン。

<冬>と呼ばれているこの惑星では、
人類の末裔が全銀河に類をみない
特異な両性有具の社会を形成していた。

この星と外交関係をひらくべくやってきた
人類の同盟エクーメンの使節ゲンリー・アイは、
まずカルハイド王国を訪れる。

だが、異世界での交渉は遅々として進まない。
やがて彼は怪奇な陰謀の渦中へと…

ヒューゴ、ネビュラ両賞受賞の傑作

『闇の左手 アーシュラ・K・ル・グィン著/早川書房刊』作品紹介より抜粋
***


映画「第5惑星」のような、
異種間交流がベースとなっている話。

後半に語られる、主人公と友人となる
ゲセン人の旅の描写がとても心地よい。


ル・グィンを初めて読みましたが、
大変に読み応えのあるSF。
壮大なファンタジーのような、
古き良き昔話を読んでいるようなかんじ。


久しぶりにしっかり1冊読みました。
『火星の人』以来。

ル・グィンの特徴である
文化人類学的な物語の描写は勉強になる。
とても面白い書き方。


価値観が違えど、見た目が違えど、
人種を超えた交流を描くこの作品は
70年代の多くの作品・読者に影響を与えたのこと。


既成概念を緩やかに、潔く壊すことができて、
読者に考える余韻を与えてくれる作品。



闇の左手、光の右手
そのどちらも必要で、支え合うもの。


闇の左手
アーシュラ・K・ル・グィン
早川書房

http://www.amazon.co.jp/%E9%97%87%E3%81%AE%E5%B7%A6%E6%89%8B-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%AB-SF-252-%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BBK%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%82%A3%E3%83%B3/dp/415010252X

火星の人

お久しぶりの更新です!


***
有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、
猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。

だが、不運はそれだけで終わらない。

火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、
彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが―。

奇跡的にマークは生きていた!?
不毛の赤い惑星に一人残された彼は限られた物資、
自らの知識を駆使して生き延びていく。

宇宙開発新時代の傑作ハードSF。

***


つとめて明るく危機を乗り越える主人公の姿がまぶしい。

すごくすごく危機的な状況が、
火星に取り残された主人公だけでなく、
登場するすべての場所で起こっている。


それなのにすごくポジティブなパワーで全てが解決していく。
大きな問題がドン!とやってくるけど、
それを解決するために起こるであろう
小さな衝突やいざこざはきれいさっぱりなし!
(いや、実際にはあるけどほとんどないようなもの)


すごくサクサク読めて、主人公の人柄も最高です。
しかもとっても丁寧に物理や化学の事がわかりやすく書いてあって
読んでいると自分も頭が良いように錯覚します。
これってお得要素だと思うの。


SFってすごく堅苦しい文学に
思われることがあるんだけど
これはその対極にある物語だったね。

ワトニー最高!

火星の人
アンディー・ウィアー
早川書房

http://www.amazon.co.jp/%E7%81%AB%E6%98%9F%E3%81%AE%E4%BA%BA-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E6%96%87%E5%BA%ABSF-%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BC/dp/4150119716

ロボコップ(1987年)

残酷描写が凄い

***
あらすじ

近未来。世界は混乱の極みに達し、叛乱鎮圧のため核爆弾が使われる時代だった。

デトロイトでは旧市街が犯罪の巣窟と化し、
警察経営を民間企業のOCP(オムニ・コンシューマー・プロダクツ)が請け負っていた。


OCPは市街再開発のため、犯罪一掃をめざし、社長のオールドマンが重役会議を召集した。
保安担当のジョーンズは巨大な警察ロボットEDー209を披露するが、公開実験は失敗に終わった。


若いモートンは、サイボーグ警官ロボコップのアイディアを売り込み社長の承認を得た。
リードが指揮をとる南署へ、マーフィが配属され、タフな美人刑事ルイスとコンビを組むことになった。


ピストルをくるくる廻す仕草を指摘され「息子の好きなTVヒーローの真似なんだ」と答えるマーフィ。
強盗一味を追跡して廃工場ヘ二人は潜入した。
だが逆に一味にやられてしまう。
一味のリーダーであるクラレンスは悪辣な男で、マーフィをなぶり殺しにする。

モートンはマーフィの身体を土台にロボコップを作りあげ、南署に配属した。
ピストルをくるくるまわす仕草に、ロボコップがマーフィと気付くルイス。
しかし、彼に過去の記憶はなかった。
犯罪者を続々とつかまえてヒーローとなったロボコップだが、
クラレンス一味に射たれる悪夢に悩まされて勝手に行動を始めた。
ロボコップはコンピュータから自分の正体を知った。

モートンはジョーンズを馬鹿にして怒らせてしまう。
モートン宅をクラレンスが爆破。クラレンスとジョーンズは手を結んでいたのだ。
ロボコップは麻薬取引の現場に踏み込み、クラレンスを痛めつけ、
ジョーンズが黒幕ということを知って、OCPのビルに行く。

だが、ロボコップはOCPの重役に危害を加えてはならないと
プログラムされているので手も出ない。

EDー209に襲われ、さらに市警に囲まれてしまう。
ルイスの助けで、廃工場へ隠れた。ジョーンズの命でクラレンス一味が襲撃してきた。
死闘の末に一味を射殺するが、ルイスが頻死の重傷を負う。

彼女に「OCPがあとはやってくれるよ」と言って、OCPビルヘ。
重役会議に乱入して、ジョーンズの悪業を糾弾した。
オールドマンが彼に首を宣告した途端にロボコップの銃が火を吹いた。


http://movie.walkerplus.com/mv9881/
***

1987年版の「ロボコップ」を初めて見た。
きっかけは、何と言っても2014年版としてリブートされた「ロボコップ」だ。
リブート版の主人公ロボコップは、そのスーツがとてもカッコよくて惚れた。
あと指導教官として出てきた軍人上がりのたたき上げソルジャーもいいキャラでね。



1987年版は「残酷な描写がセンセーショナルで、それで流行った」と聞き、
2014年版と比較してみよう…と思って見ることとなった。


どの映画でもそうなんだけれども、リブート版、リメイク版などを見てからオリジナルを観てみよう…
ということが多く、いつも原作を観終わってから「どうしてこちらを先に見ておかなかったのか…」と苦しむ。
でも学ばない。


ロボコップ」の場合、最初からマシンがドコドコと人を撃ち殺してしまったり
リンチシーンがやっぱり血まみれだったり…前評判どおりの内容で非常に満足。


ストーリーは1987年、2014年とで大分違うのでそれはそれ、あれはあれで楽しむべき。
特筆することは特にないのだけど、1987年版の作品では
最近のSFでは描かれなくなったぐちょぐちょした気持ち悪い流動食とか、
近未来的なアルミ・ステンレス系のロボスーツが登場して、そうした小道具が魅力を感じるなぁと。


リアルな世界でも服装や食べ物は時代を反映させるので、
一見すれば「19●●年代」と括ることができるのと同じようにSFもまた同じなのが面白い。
違う作品、違う登場人物、現代ではない未来の話なのに。


話が逸れたが、オリジナル版が空きすぎてリブート版批判をする人たちもいるようだ。
別の作品だから「リブート」と名をうっているのに…

批判するなら、その矛先は「作品」ではなくてオリジナル版の売り上げにあやかって既得権益的な映画の作り方をする制作会社だと思うのよ。


ロボコップ
1987年
ポール・バーホーベン

アメイジング・スパイダーマン2

やっぱり2作目は面白い


あらすじ
***
特殊な力を得てスパイダーマンとして活躍する男子学生ピーター・パーカーは、
次から次へと現れる強敵と戦い人々を守る責任の大きさを感じていた。

そんな中、大企業オズコープ社の御曹司である幼なじみのハリー・オズボーンから、
突然現れた最強の敵エレクトロらすべての敵の共通項はオズコープ社であることを知る……。

http://movie.walkerplus.com/mv52916/
***

サム・ライミ監督版「スパイダーマン」も2作目が良かったが、
こちらの「アメイジング スパイダーマン」も2作目が良かった。
まだ3作目観てないから何とも言えないけど。

恋あり、バトルあり、なんやかんやトラブルありな展開は
劇中全く飽きずに楽しく見ることができた!
恋愛破局したあとの”友人”として
会うピーターとグウェン見て
「なんだこの二人wうざいww」
って思ったのは私だけじゃないはず笑
というのは冗談で、あのやり取りはも互いの
好きな気持ちが爆発しそうな状況を良く描いている微笑ましいシーンですね。


なによりスパイダーマンが空中滑空するシーンは
3D仕様の為か、凄く躍動感にあふれていて
本当に自分が飛んでいるようだったね。
あのシーンを見るだけでも、
映画館で見る楽しみを十分感じることができたんじゃないかと。


ハリー・オズボーンは、かっこいいD.デハーン。
マッドサイエンティスト度は、
やはり前作のジェームス・フランコに勝てません。
今回はそもそも「マッド・サイエンティスト」ではなく
マッドな経営者ってところが強かったからなー
それが残念。

でも親の権力下で威張り散らして、
失敗型の自己改造しちゃうのは
キック・アス」のレッド・ミスト(マザーファッカー)と
なんら変わりないですね。とても美味しい役。


2作目最後で、かっこよかったオズボーンが
だいぶズタボロになっていましたが、
第3作でどのような最後を迎えるか、非常に楽しみ。


ピーター・パーカーはとってもリア充なので、なんだかお腹いっぱい。
ゆがんだ自己愛、権力にしがみつくオズボーンの方が愛着が沸くよ。
3作目では自己嫌悪に陥ったりして思う存分凹んで凹んで凹みきったところで
ヒーローとしての強さを発揮して立ち直るような展開を期待してます。


今作を見ていると、前作で描かれていた
ピーターとロシア人の女の子の
ギクシャクしたやりとりがとっても恋しくなる。
あぁいうの、今作ないじゃんねー

映画に求める物が違うかもしれないけれど、
私はきっとサム・ライミ風味の
くすんだ灰色のような映画が
好きなのかもしれないなぁと
改めて感じた作品でした。


アメイジングスパイダーマン
The Amazing Spider-Man 2
2014
マーク・ウェブ

アナと雪の女王

なぜエルサはあの雪山で凍死しないのか


あらすじ
***

姉のエルサと妹のアナは、王家の美しい姉妹。
しかし、触れるものを凍らせる“禁断の力”を持つエルサは、自分の意志に反して真夏の王国を冬に変えてしまう。

雪の女王”となり、行方を絶った姉と王国を救うため、山男クリストフとその相棒のトナカイのスヴェン、
“夏に憧れる雪だるま”のオラフと共に雪山の奥深くへ旅に出るアナ。


彼女の想いは、姉の凍った心を溶かし、世界を救うことができるのか?


引き裂かれた姉妹の運命は?すべての鍵を握るのは“真実の愛”……。

http://movie.walkerplus.com/mv53746/
***

興行収入がすでに223億の作品。
前作の「シュガーラッシュ」が30億円。
前々作の「塔の上のラプンツェル」が26億。
これだけでも相当な売上上げていることがよーくわかります。
なんでこんなにヒットしたんだろう〜
(http://www.eiren.org/toukei/index.html)


この作品が公開する前、主題歌である「Let It Go」を
本編映像と共にただ流すだけのCMが劇場で流れていたよねー
あれが結構新鮮で好きでした。


話題になるからこそ色々と取り上げられていますが
それだけ観客側に見解の幅を持たせることができる作品である限り
やはり優れている部分が多いのかなぁと思います。


ダブルヒロインインパクトや、
「本当の愛」に込められたメッセージなど
ネット上で話題に上がっている項目をあげればキリがないですが、
私はあえて姉妹愛の観点で見てました。

微笑ましい家族愛ですよね。
エルサもアナも、お互いが世界にたった一人しかいない家族なんだもの。
家族を愛さず誰を愛するのだろう、という。


愛と自由に飢えた人々の話は、
ディズニーが得意とするテーマだと思っていますが
今回の作品は「王子様、早く私を自由の身にして頂戴!」というより
「何で気がつかなかったのだろう!自分から自由を作り出せるわ!」感が
これまでと違ったヒロイン(姫)像で、見ていてとても楽しかったです。


なにより、ディズニー作品がヒットするキーポイントは
自分自身のことに盲進する主人公ではなく、
彼らをフォローするチャーミングな脇役のキャラクターなのですが。



アナと雪の女王
Frozen
2014
クリス・バック
ジェニファー・リー